『ISOとHACCPの違い』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1451
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■━━━━━━[vol.1451]2017/12/07━■
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01本日のコラム -
『 ISOとHACCPの違い 』
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石井 亜由美 (いしい行政書士事務所 代表)
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皆様こんにちは!!
インスクエアサポーターの石井です。
ZOOMになれてきた今日この頃、
最近ZOOMでオンラインセミナーをされる方も増えてきましたね!
私も 12月21日に、
「機能性表示食品届出研究会オンラインセミナー」
を実施します。
https://55auto.biz/kinoken/touroku/sp/entryform3.htm
ZOOMセミナー楽しみです!!
さて・・先日HACCPのお話を書かせて頂いたからか、
最近ブログも少し頑張るようになったからか・・
食品関係(輸入とか)や、機能性表示食品の相談が
多くなってきました。
食品表示、検疫関係も詳しくなってきました♪
そんな相談の中で・・・ある食品会社さんがおっしゃったんです。
「うちもHACCP取ろうかな~って思うんだけど、
あれ?ISOとどっちがいいんだっけ?」
はい。
どちらがよいとも悪いともいえません。
「目的」 に よるのです。
もちろん、取引先(お客様)の要望によることもあるでしょう。
それぞれの特徴を理解して、
適切な方法を選択しなければなりません。
今回は食品の安全に関するマネジメントシステムである
「ISO22000」
と、
「HACCP」
について、特に押さえておきたい3つの違いについてご説明したいと思います。
その前にISO22000とHACCPについておさらいいたしますね。
★ISO22000 とは?
HACCP適用の7原則12手順を、
マネジメントシステムの形にしたISO規格になります。
イメージとしてはHACCP+ISO9001 に近いのかもしれません。
★HACCP とは?
HA Hazard Analysis
CCP Criical Control Point
の略となっております。
事業者みずから、
危害要因を把握し(HA)、
全行程においてその危害要因を除去、低減させるために
特に重要な工程を管理し、(CCP)
製品の安全性を確保しようとする手法です。
これまでの衛生管理を基本としつつ、
科学的根拠に基づき、
HACCPの原則に即して体系的に整理し、
「食品の安全性確保を見える化」
しようとするものです。
1 世界標準か?
ISO22000は、国際的に通用する規格で、
基準はどの審査機関でも同じであるため、
世界標準として利用できます。
HACCPは、認知度も高いのですが、
あくまでガイドラインであり、
世界標準としては利用できません。
国、地方自治体、民間機関など独自の認証基準を設けていることもあります。
ちなみに業界団体では以下の団体が独自の認証を行なっているようです。
(公社)日本炊飯協会「炊飯HACCP認定事業」
(http://rice-cook.com/txt/haccp.html)
一般社団法人日本精米工業会「精米HACCP」
(http://www.jrma.or.jp/general/aboutus/jigyou.html#haccp)
(一社)大日本水産会「水産食品加工施設HACCP認定制度」
(http://qc.suisankai.or.jp/)
(一社)日本弁当サービス協会認定「優良弁当サービス事業所」
(http://www.n-bento.or.jp/naiyou/yuuryoubentosa-bisuzigyousyo.html)
(公財)日本食品油脂検査協会「食用加工油脂のHACCPシステム承認工場」
(https://www.syken.or.jp/details/test_6.html)
(一社)日本惣菜協会「惣菜製造管理認定事業」
(http://www.nsouzai-kyoukai.or.jp/outline/haccp/)
(一社)日本冷凍食品協会「冷凍食品認定制度」
(http://www.reishokukyo.or.jp/certification/)
その他地方自治体の独自認証制度もあります。
2 適用範囲は?
HACCPでは製造工程が適用範囲ですが、
ISO 22000では、
「材料の調達から消費まで」
とされているので、
製造工程のみならず、
購買先の選定、保存、輸送等も適用範囲となります。
3 認証取得の方法は?
ISO22000ならば認定機関が定めた認証機関に申請をします。
あくまで食品の安全にかかるシステムを審査いたしますので、
その工場で、お弁当を作っていても、冷凍食品を作っていても、
品目を増やしても、減らしても、新たに認証を受ける必要はありません。
(もちろん、変更したことについての「管理」はする必要はあります。)
それに対して、HACCPは上記業界団体の認証があるように、
例えばですが、
冷凍食品で業界認証を受けていた工場が、
新たに惣菜も始める・・ということになると、
その惣菜に関しては、別に認証を取る・・というケースも考えられます。
複数の製品を持つ工場さんなどは、
どの製品に対して管理していくのか、
どこまで管理していくのか・・等も検討した方がよろしいかと思います。
実態にあった文書化、
そして、継続的に改善していく仕組みを、
お客様と一緒にどのように作っていくか・・
とても楽しい作業です。
お気軽にご相談頂ければと思います。
▼プロフィール:インスクエア サポーター
・氏名:石井 亜由美(いしい あゆみ)
・いしい行政書士事務所 行政書士
ターンアラウンドマネジャー 事業承継士
(事務所HP)http://gyousei.ayumiis.com/
機能性表示食品検定協会㈱ 理事長
www.kinoken.org
大阪府立大学工学部化学工学科卒
株式会社東芝 入社
出産退職後、都内特許事務所にて明細書、意見書の作成に従事した
ときには、論理的な文章の組み立て、
特許特有の文章作成を学びました。
薬事業務が大好きです。一番ワクワクします!
最近は、食品、医療機器、のご相談を受けることが多くなってきました。
平成16年 行政書士事務所を開業
平成27年 ターンアラウンドマネジャー資格取得(企業再生実務)
事業承継士取得
平成28年 事業承継マネジャー取得
平成29年 ㈱JMDE(医療機器コンサルティング会社)取締役
機能性表示食品検定協会㈱ 理事長
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