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『続けるべきか、やめるべきか』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1023

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■━━━━━[vol.1023] 2016/05/17━■

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01本日のコラム -
続けるべきか、やめるべきか
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松澤 和重(株式会社CNETメディアサービス)
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こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

インスクエアのメルマガが1000号を迎えた矢先の先週、システムトラブル
によりメルマガが2日間ほど配信できなくなりました。

当社では台湾のデータセンターを契約して利用しています。現在はメインの設
備ではなくどちらかという余剰設備です。このメルマガは手弁当運営なので、
既存の資源を利用して配信しています。よって、台湾に設置しているサーバー
から配信していました。

データセンターはレンタルサーバーと違って、無停電電源と通信回線がセット
になった貸しラックの利用です。単純なスペース利用ですから、サーバーなど
の機材は自社で用意しなければなりません。什器なしのインスクエアのような
サービスオフィスのようなものと考えればイメージしやすいです。

しばらく前から、データセンターからラック(部屋)の移動の提案がありまし
た。新しいラックの方が電源設備も新しいのでいいですよ、という理由ですが、
データセンター側は古いラック側の設備を更新したかったのでしょう。地上げ
と同じで、当社一社だけがそこに居ても仕方がないので了承しました。機材移
動の時間は30分ということでした。

というわけで、先週、ラック移動を実施しました。ラックにはWindowsサーバ
ー1台とLinuxサーバー2台があります。予定の時間少し前に3台のサーバー
をリモートでシャットダウンして移動の時間を迎えました。予定の時間に通信
機器の応答がなくなり、移動作業開始のようです。30分後になんらかの応答
があるはずです。

話はそれますが、これらの様子は惑星探査機とやりとりしているようで緊張し
ます。「はやぶや」が何度も危機にあって応答がなくなったりイオンエンジンが
不調になったりしながらエンジニアの努力により地球に帰還したのは有名です
が、その前の「のぞみ」という火星探査機の話もとても面白いです。エンジン
不調のため火星までの行程を倍にして予定外のスイングバイを行ったり、予備
の通信装置で1ビット通信したりと、可能な限り利用できる手段を考え回復を
図ります。このあたりは日頃無人運転しているサーバーの保守にとてもよく似
ています。

さて、本題に戻って、ラック移動作業開始から30分後にネットワーク機器と
サーバー1台から応答がありました。しかし、Linuxサーバー2台からの応答
がありません。作業が遅れているのかと思い様子を見ますがなかなか通信の応
答が得られません。メールで問い合わせると既に電源も入れたと言っています。
なんと、2台のサーバーが起動しなくなってしまいました。モニターを接続し
てもらうと、電源は入るがモニターには何も映らないとのこと。まったく原因
がわかりません。当然過去には再起動も何度もやっていますが、電源を落とし
たことはほとんどないので、それが原因だろうということは容易に推測できま
す。その2台のサーバーはDELLの同じモデルで同時に購入したものです。8年
ほど使っていますので、古いサーバーであることは間違いないですが、しかし、
サーバーそのものが2台同時に動かなくなるとは想定しませんでした。ネット
ワーク機器がだめになった場合は、1日あれば代わりの機器を用意できます。
しかし、サーバー本体が2台というのは明らかに想定外です。

バックアップはどうしていたかというと、2台のサーバーで相互にrsyncでバ
ックアップを取っていました。ということは、2台が同時にだめになるとバッ
クアップも使えないということです。これには正直参りました。

とは言っても、遠隔地の経年設備と言うリスクも考慮していましたので、一瞬
でもダウンすると困るサービスもありません。翌日くらいまでは復旧を試みま
したが、復旧はひとまず置いて、影響が大きいものから対策をとります。メル
マガ配信サーバーを他のサーバーに構築して、トラブルから3日目にメルマガ
の正規の配信ができるようになりました。

また、プライマリーDNSも設置していたのですが、これは東京にあるセカンダ
リーDNSを急遽プライマリーDNSに指定してサービスを継続しました。しかし、
ここに大きな落とし穴がありました。

プライマリーDNSとセカンダリーDNSは常に同期を取っていて同じ状態にあり
ます。どちらがダウンしても一定期間は支障が出ないしくみとなっています。
しかし、セカンダリーDNSは一定期間同期が取れないとドメイン情報をクリア
するというしくみにもなっていて、この一定期間というのはExpireパラメータ
で指定します。これが2日間になっていたので、見事にトラブルから3日目に
管理しているドメイン情報がクリアされてすべての通信ができなくなってしま
う事態になってしまいました。インターネットの記事で同様の事象を読んだこ
とがあったので直ぐに気が付いて、バックアップしてあったDNS設定ファイル
とゾーン情報を暫定プライマリーDNSにアップロードして復旧しました。この
間15分ほどですが、本当に焦りました。

やはり、インターネットで一番重要な機能はDNSと時間サーバーです。これら
が乗っ取られたら恐ろしいことになります。DNSのバックアップだけはローカ
ルにしていたので魔の15分間で済みましたが、それがなければどうなってい
たことか。やはりバックアップが重要です。

というわけで、本日のメルマガのタイトルですが、台湾のデータセンターをや
めるか継続するかです。過去何度もやめようかと思いましたが、やはり今回も
継続することにしました。

1/4ラック、IP16個で1ヶ月2万円はしません(過去度重なる契約更新によ
り段々安くなった)。これはそれほど大きな負担ではありませんが、得られるメ
リットは以下のようにとても大きなものがあります。

(台湾に限りませんが)ある程度設備を持って維持するということは、技術レ
ベルの維持につながります。特に、多くのサービスがクラウドに変わりつつあ
る昨今ではでは、これは重要なことです。クラウドの向こう側の技術ですから。
今回のようなトラブルも経験することができます(汗)。

海外事情がよくわかります。また、会社として海外でのインフラ業務も対応で
きるというイメージを外部に持ってもらうことができます。

英語でのやりとりと、海外送金のよい練習になります。

台湾に行く良い口実になります。
観光じゃなくて仕事で、台湾にも拠点があるんですよね、というと格好がいい
です(ハッタリですが)。社員を実地研修に行かせるのもよいです。

台湾での事業展開のきっかけになるかもしれません(本当はそれが狙いでずっ
と継続しているのですが)。現在はデータ復旧事業を再構築中ですが、今回たま
たま台湾でサーバーが故障したので、現地のデータ復旧企業に依頼して、故障
したマシンのデータを仮想マシンに変換できないか検討中です。その企業は日
本にも法人がありますので、これがきっかけで日本と台湾で連携ができるかも
しれません。

以上ような目に見えないメリットは国内で月額2万円使ってもなかなか得られ
るものではないです。というわけで今度は社内にある大型のハイスペックなサ
ーバーにたくさんのハードディスクとメモリを搭載して、仮想サーバーとして
設置して継続利用する予定です。

やめるのは簡単ですが、その意味を良く考えて決断したいものです。

インスクエアメルマガも1000号を超えました。他の編集員の粘り強い
意思でなんとか継続できています。ありがとうございます。


その後、なぜか突然1台のサーバーが動き出しました。しかし、現在も当社の
ウェブサイトは表示できない状態です(とほほー)。あきらめて作りなおすこと
にしました。それもよい機会です。

では。

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▼プロフィール:
・インスクエア公式サポーター IT担当
・氏名:松澤 和重(まつざわ かずしげ)
 http://www.cnet-media.co.jp/contact
・所属:(株)CNETメディアサービス 代表取締役
 http://www.cnet-media.co.jp
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