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『AI研究現場』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1446

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01 ┃本日のコラム『 AI研究現場 』
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  ┃藤田幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
今日は、先週最後に予定とした、講演会の
受講結果がテーマです。
タイトルは「AIとともに君たちはどう生き
たいか」
現代の魔法使い・落合陽一と考える
21世紀の大学の役割。

やたら長く、上から目線で、講演の告知は
以前から知っていたのですが、無視していました。

落合陽一氏の研究内容を見るとかなり斬新で、
急遽11月祭イベント参加することにしました。
すぐに参加登録を試みましたが、すでに終了。
希望者は当日サテライト会場へとあります。

株主総会など、1つの会場に入きれない場合、
映像で別の会場から参加させる方式です。

サテライト会場の定員250名とあります。
メイン会場とレイアウトで見る限りほぼ
同じ大きさです。
合計500名程度の収容となります。
「おとなしく参加」ですから30分前に列に
並びます。
ほぼ8割が学生でサテライト側も満席です。

講師落合氏はメディアアーティストとあります。
1987年生まれ。
内容は期待以上に、新鮮で刺激的な内容でした。
産業界が言うAIとは違った観点で今の世界を
創ろうとしています。
優秀な研究者は継続的に出てきています。
いくつかその視点を紹介します。

まず大学の研究と産業界の役割分担について、
個人として明確な知見があります。
研究開発は、問題がわからないことを(も)
対象として追求する。
企業は定義された問題の解決方法を、
コスト、量産の要素を含めて解決を図る。

アートの原点をラスコーの壁画に求め、
CGを実写の代替ではなく、現実とCGの
領域が不可分となる、判別不能な世界を追求する。

スマホによる小さな画面上での知覚拡大は、
近い将来グラスコンピュータで視野が
飛躍的に拡大する。

天性のコミュニケーション能力は、イルカ
が特に優れており、波の機能を使って
入力機と出力機が一体化されている。
人は目で見たものを目で伝えることは出来ない。

AI,ロボットと人の共存。高齢者人口の
増加によって、人が人を支えることは
現実的でなくなっている。
人間に限定しないでAI,ロボット、
人の組み合わせで支える時代が来る。

アマゾンのリピート発注ボタン:人の判断
を起点として、発注工程のみを短縮を
図るもの。
倉庫、モノの存在、管理に限定される
アマゾンノウハウの実態が表現されている。
自動判断の追求はアマゾンの検討対象外。

3Dスキャナ、位置測定器をつけて人間の
動きをCGで表現してきたが、CGで製作
した画像を実体として製作できる時代。
3Dプリンタの高精度化が実現。
デザイナーのデザイン画をデータベース化
してパターンマッチングにより個人の
作風を反映することも可能。

大学(日本の)に対するコメント。
キャリアパスがない。学長レースが唯一か?
研究者はノーベル賞か?あまりにも少ない。
もっと多様なキャリアパスを。
自由な研究テーマのラボ、研究者の流動性の確保。

リサーチマネー(研究費)の流動化。
年度にとらわれないで、資金運用によって
資金を増やす。有望な研究者の確保は、
欠員補充ではなくて青田買いで
どんどん開拓する。

答えがあるものだけを追求しないで、
(今は)答えがないことの追求の意味を
理解、孤立化させない仕組みが重要。
手法=テクノロジーは常に変化する、
手法の追求は一時的なものであり、
ほんとうに重要なのは、何に価値が
あるかを考える力。アート領域ともいえる。

非常にいい講演でした。
最初の違和感の理由も判明しました。

タイトルは後援者ではなく、主催団体の
設定ですね。(推定です)
「関西学生フォーラム」とあります。
紹介文を見る範囲では、脱ゆとり教育の
文部省の支援グループの様子です。
教育の管理側のみがこうした講演会を
企画、運営するのが現実という理解
が必要なようです。

文部省とすれば、上から目線の表現は理解できます。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、
 起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)66歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 京都からイノベーションを目指します。2017/5/1
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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