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『タンザニアから』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1509

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■━━━━━━[vol.1509]2018/03/02━■

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01 ┃本日のコラム『 タンザニアから 』
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  ┃藤田幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
起業、ITによる日常生活の変化。
こうした課題に関心がある方に、私の
プロジェクトの状況をお伝えしています。

今日は、タンザニアからです。アフリカ、
ケニアの南になります。
インド洋に面した都市ダルエスサマール
にいます。
本来移動中の予定でしたが、1日延期と
なり、ホテルでメルマガを書いています。

ビジネスの国際化が進展し、どこに行って
も日本人が活躍しているのですが、
アフリカはまだまだです。
空港を含めてあまり見かけません。
ホテルでも東洋系だと思うと中国人です。
免税店で買い物をすると、ジャパニーズと
いっても、商品を受け取るときに
シェイシェイといわれます。

今日のテーマは3日間ダルエスサマールで
考えた、諸々です。
日本での起業との関連は鮮明ではあり
ませんが、印象が新鮮なうちに記します。

日本では当たり前のことが、そうでは
ない地域もあります。
それぞれに工夫があります。

最大の課題は、おそらく途上国に共通ですが、
道路、交通です。
植民地化が、進んでいない地域は道路整備が
遅れています。一方、急激に車は増えています。
雨が降ると川になるような泥道と
幹線舗装道路が混在、渋滞でほぼ半日は
車の中で移動時間として過ごすことになります。
昼間は日差しがあると暑いですから
徒歩移動は現実的でない。

経済活動を加速するには交通インフラ
整備が必須です。

国、経済発展のもう一つの要素は教育です。
たくさんの人口を抱えていますが、
教育による能力開発を進めないと経済の
発展もありません。
経緯は知りませんが、学校はよく目に入ります。
子供たちもいろいろな表情で通学しています。
すべての子供たちではないでしょうが。

そして情報通信。
これが最も時間差なく普及するようです。
道路との比較では必要な投資額は少なく、
すぐ回収が可能です。
ビジネス街では、世界共通の風景=
エレベータの中でも、スマホを操作しています。

ホテルのテレビではインドが多いの
ですが世界中の番組を見ることができます。
日本からはNHKです。
大みそかには紅白を放送するのでしょう。

日本との関係でみると、やはり絶対的な
距離が障害です。
ドバイもしくはドーハ経由で20時間弱
かかります。一部キリマンジェロ登山、
サファリツアーがあるようですが、限定的です。
中国資本は大規模マンション群を建設中です。

最後に、Tanzania=アフリカへの思いに
ついて記します。
アフリカに対する植民地支配への批判は、
1960年以降ヨーロッパの知識人から
大きな声となっていました。

私は1970年頃フランツファノン
「地に呪われたる者」を読んでアルジェ革命の
戦闘員と、精神医両面を有するヨーロッパ
インテリの存在に、強く感動しました。

日本では曲解されている「橋の哲学」が
あります。
橋の建設は、そこに働く人の意識を豊かに
しないのなら作られるべきでない。
今まで通り渡し船での交流でいい。
住民自身が必要と思い、自分たちの手で作る
ときにすべてが可能となる。
救いの神によって与えられるものではない。

植民地支配で、インフラ整備を喜んでは
いけないといっています。
支配者からの施しは、住民を堕落させて
部族間の抗争を激化させるといいます。
その結果精神破壊が進むといっています。

当然時代も異なっていますが、アフリカ
大陸の空気を感じてみたい、という思いでした。
ファノンは、この本を書いた後
1961年36歳で亡くなっています。
もし、50年後のアフリカにいれば、
何をやろうとするのでしょう。

かつて、植民地主義者=利権享受者VS
現地解放戦線インテリの構図でした。
今は多層化、複雑化かつ変化が急激です。
何が正義なのか不明です。
観光であれ、鉱物であれ世界に対して
商品化していかないと、世界的な
経済活動から孤立します。

住民の大多数はスマホなどがない
生活を望んでいるのか?

空港からの道路の沿線には廃墟と
なった家具店、自動車販売、衣料品
などの大規模店舗がたくさんあります。

需要とマッチしない供給で撤退したと
想定されます。
求められるものを供給することは、
どんな地域でも簡単ではなさそうです。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、
 起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)66歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 京都からイノベーションを目指します。2017/5/1
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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