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『距離の壁』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1514

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■━━━━━━[vol.1514]2018/03/09━■

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01 ┃本日のコラム『 距離の壁 』
━━┃…………………………………………
  ┃藤田幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
起業の検討中の方、関心がある方、

ITの技術変化で日常生活はどう変化するのか。
こういった課題の関心がある方に、私の
プロジェクトの状況をお伝えしています。

先週3月2日はアフリカ、タンザニアからの
メルマガでした。メルマガ原稿作成後、
事務局へ送信し、ダルエスサラームから
ドーハ経由で成田へ帰ってきました。
7時間+トランジット3時間+11時間
合計21時間です。

今日はこの距離、移動時間のビジネス
における障壁についてコメントします。
情報通信の発達により対面での折衝、
打ち合わせの削減は可能ですが、
やはり現地を確認することの重要性は
変わりません。

特に新規に事を起こす際には、現地の
マーケット、提携先の事務所、
顧客の存在、インフラの整備状況は
自分の目で見て、交渉相手と対面する
ことが必要です。

どうしても移動が発生します。
いつの時代かテレポーション瞬間移動が
できる日が来るかもしれませんが、
だいぶ先でしょう。

距離障壁は、移動時間の問題になります。
世の中は高速化が進んでいますが、
旅客機の速度については、ほとんど
変化がありません。
超音速機コンコルドが、フランスから
登場しましたが、撤退しました。

移動時間を、快適に過ごす仕組みも
いろいろありますが、やはり様々な
ことを考えて、疲れたら眠ることに
なります。合間に食事が提供されます。

21時間の中で考えた、ビジネスに
おける距離障壁です。

私の経験の範囲で、移動時間に
着目すると、成田からマイアミが
ほぼ同じでした。
アメリカ東海岸は、類似の移動時間
となります。
こちらの距離感が、あまり意識
されないのは、目的となる商談や
ミーティングの規模が大きく、
かつ付帯して主目的以外の要件の
発掘可能性が高いことに理由があります。

かつて中国は、主目的以外の
要件としてビジネスはほとんどなく、
観光が附帯目的でしたが、
現在ではそのつもりがあれば、
いくらでも対象は出てきます。
当然ですが、事前の与信管理は
必須です。

アフリカの場合は?
例えばタンザニアでは、観光は
キリマンジェロの登山、
サファリと限定的です。
ビジネスは文化的な背景、
生活習慣、ビジネスルールが
未知ですから、この習得が
前提となります。

地図を見ると、ヨーロッパ
からアフリカは近い。
植民地としての、支配の歴史
があり、主たるインフラも
自ら構築し場所によっては
教育システムも移入している。
民族解放独立の戦いを経て、
現在に至っています。

アフリカは貴金属の産出が
知られています。
この利権を、ヨーロッパ各国は
様々な形で維持拡大しています。
一方で、人口が多いので
コンシューマ向け商品の
輸出市場として魅力的です。
マーケティングの寓話として
「アフリカではだれも靴を
履いていない」事実は市場が
ないことを意味するのか、
膨大な市場とみるのかという
選択があります。

きっとこれは、ヨーロッパの
セールスマンの話でしょう。
確かに先日のタンザニアでも、
露店で歩道に靴を並べて販売
しています。
雨が降ると濡れてしまって
いますが、気にしていません。
交通などインフラ面でも日本が
ビジネスとして成立領域は
たくさんありそうですが、
距離は大きな制約です。

一方で、歴史的には日本と
同じようなものですが、中国の
進出は確実に始まっています。
大規模マンション群が、
中国資本で建設中でした。
サンフランシスコ、横浜、
神戸のように中華街を対象地域
に形成しているそうです。

ドーハでは、空港で日本人に
会いますが、ダルエスサマール
では空港を含めて日本人と
会いません。
東洋人はほぼ、中国です。
まあ、絶対数も10倍違います。

空気はきれいです。
子供たちは学校へ通っています。
日本と同じような表情です。
楽しそうだったり、
つまらなさそうだったり。

行商の若者や、近代的な
オフィスビルで働くスーツ姿の
男女、スマホは常に持っています。
みんな楽しそうです。

対照的に、情報通信インフラは
整備が進んでいます。
現地から、インターネット接続で、
国内と同じ業務が遂行できました。
資金移動は意識して実施して
いません。

アフリカに触れる意味は大きいの
ですが、ビジネス対象とするには
難しいというのが今回の印象です。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、
 起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)66歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 京都からイノベーションを目指します。2017/5/1
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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