【TVショッピング目利き実演会】
平成25年12月09日(月)19時~21時
担当:運営事務局 齋藤、野田
場所:インスクエア池袋 ビジネスラウンジ
参加者:13名
今回は、特別サポーターに加わったTVショッピングのバイヤーをお迎えしてのイベントでした。
その名も、『TVショッピング目利き実演会』と題しまして、
各社が持ち寄った商品をTVショッピングで売れるのかどうかを吟味し、
「これは売れる!」となったら台湾TVショッピングで販売が出来る特典が付いた今までにないイベントです。
そして、今回の主役ともいうべき肝心の”目利き”を行っていただくのは、ASMOの大塚晋様です。
自己紹介の中で、
「台湾のTVショッピングで売れた商品は、その後、中国のTVショッピングで売り出すような流れが出来ている。」
とお話をしておりましたが、
なんと中国のTVショッピングの市場規模は4,000億円~5,000億円ほどあり、
いまや日本のTVショッピング市場5,500億円とほぼ同等の魅力的な市場とのこと。
まだまだ発展途上にあるということでしたので、このイベントで出た商品が台湾、中国で爆発的な大ヒットも
夢ではないと考えるとすごくワクワクしてきます。
さて、自己紹介が終わった後は、いよいよ1番目の出品者の登場です。
1品目は、東京大田区にある三力工業株式会社様から、
■「アームツイスタ」 http://www.sanriki.com/at-101.html
■「ムニュッター」 http://sanriki.com/mnyu/
の2商品です。
いよいよプレゼンが始まりました。
骨董品などを鑑定する某TV番組のような雰囲気を想像しておりましたが、
一通りプレゼンが終わった後は、目利きリスト大塚様からの質問が矢継ぎ早に繰り出されます。
「その商品にはなぜその素材を使ったのですか?」
「他社にはない特許や技術はありますか?」
「開発に至ったストーリーはありますか?」
「その商品を使うことでどのような効果があるのですか?」
「その効果になることで使う方はどのようになるのですか?」
実は、この質問こそがTVショッピングに売り出すための必要な要素なんです。
大塚様いわく、TVショッピングは店頭販売とは全く違い、
その商品がなんらからの分野でオンリーワン、もしくはナンバーワンであることに加えて、
TVショッピングを見ている女性の心をどうくすぐるか?
商品を使うことでどういった効果が出るとイメージさせるか?
つまり、いかに商品を価値があるように見せて、購買意欲をかきたてることが出来るかがポイントとのこと。
大塚様の質問の後、不思議とプレゼンにはなかった商品の付加価値や魅力がどんどん出てきました。
残念ながら、1品目は価格が高いとのことで採用されませんでしたが、
まだまだ改良・改善の余地はありそうです。
イベントは、2品目と3品目と続きます。
2品目は、インスクエア会員の有限会社フルヤ物産様から、
■お野菜パスタ (熊本あさぎり農園)
■フルーツ酢 (沖縄産)
の2商品
プレゼンが終わった後、大塚様からの質問が始まります。
2品目「お野菜パスタ」「フルーツ酢」はどちらも食品で
どちらかというとTVショッピング向けのようですが、
贈答品に近いため、商品の魅せ方にも工夫が必要になってくるとのこと。
また、あえて対象を限定する事で付加価値を出すことの提案がありました。
今回は、大塚様からの質問だけでなく、参加者の方の感想も聞いてみます。
2品目のお野菜パスタ、フルーツ酢は、
「一色ではなく、もっとカラフルに彩鮮やかなパスタにしてみてはどうか」
「専用ソースもつけたり、レシピを付けるなど食べ方の提案をいれてみてはどうか」
「酢を飲む方を子供等に限定して売り出してはどうか」
等など、実に多くの意見が飛び交いました。
3品目は、インスクエア会員の株式会社東京事務所様から、
■チャッティー (茶葉をいれたペットボトルの飲み口につけて、水を入れるとお茶が出来る簡易装置)
■わんちゃんのきびだんご (ペットフードに混ぜると、糞の臭いや体臭がなくなるという食品)
の2商品
チャッティーは、台湾ではお茶を水で出す生活スタイルがない為、残念ながら採用はありませんでしたが、
わんちゃんのきびだんごは、ネーミング、パッケージを変えれば売り出すことが出来そうです。
台湾、中国では経済成長に伴い、ペットを飼う人、お金をかける人が増えてきたとのことで
チャンスはありそうです。
【今回の出品された商品一覧】
今回は惜しくも即売り出しの商品はありませんでしたが、
イベントを通じて、商品の魅せ方や商品の売り出し方を学べました。
それは、意外にも自社商品に対しての徹底的な深堀りにポイントがありそうです。
商品に対して、「なぜ?」、「なぜ?」、「なぜ?」と問いただすことで、
強み弱みが明確に見えて商品の本当のウリが見えてくるのかもしれません。
開発者や製造者はどうしても製品や商品の性能等に目がいきがちになりますが、
顧客はその商品を使ったらどのような効果があるのか、どう満足させてくれるのかを見ている
ということを忘れてはいけないと感じました。
【参加者の方の集合写真】
年内最後のビックイベントは大成功で終ることが出来ました。
大好評だったので、第2回目も乞うご期待ください!
担当:斎藤、野田