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『仕事の楽しみ』 インスクエア ビジネスニュース Vol.894

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■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.894] 2015/10/23━━■

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01 ┃ 本日のコラム -『 仕事の楽しみ 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
毎週金曜は、30万社個別HP情報の市場開拓を、準リアルタイムで記述してい
ます。
今日は、GIS=地理情報システム関係者3名の集まりがテーマです。

今週水曜(10月21日)、農地関係のGISを構築した関係者で、GIS活用マーケ
ティングのミーティングを持ちました。
今の課題ですから、これはごくありふれたことです。
特異なのは、参加者が70歳の元農水省技官・現在起業社長、60歳の大手測量
会社本部長、64歳の私と高齢者の集まりということです。

今日のタイトルは「仕事の楽しみ」としました。
3人は30年前に農地構造改善事業の一環として、日本で最初の地理情報シス
テムを構築した仲間です。事業起案者とその受託会社担当です。
昔を懐かしむ場ではなく、今何が事業化できるかを議論します。

GISは魅力的なテーマです。しかし30年で大きく変化しており、中小起業家
の事業という観点では、大きな障害があります。
測量会社は、本業ですから、30年前のプロジェクトの実績を生かして、国際
的なGISベンダーとの関係を深めています。

GISは、最初コマンドが20のシステムだったが、今はプロダクト、サービス
が20を越えて、サポート要員だけでも60人、インテグレーションもやると
200人の組織になっている。

特定の課題解決のために、測量から統計データ連携、図形、画像表示システム
を個別に構築することではなく、多様化するニーズに対応すべく、標準的なパ
ッケージ、サービスが提供されています。

この世界も標準競争です。システム連携が必須ですから、あるポジションをと
ると独占です。国際標準の競争です。
日本でも、官庁ではGISのほとんどがESRIを前提としています。

独占に対抗するのはオープンソースです。GISにもあります。
起業家は、これを活用して、高価な国際標準に対抗して、低価格業務データバ
ンドルの個別システム提供を行ってきたのですが、今分岐にたっています。
オープンソースはあるサイクルでインタフェースが変わります。
技術変化への対応ですから避けられません。

一定の猶予期間を経て、従来のインタフェースは利用できなくなります。
「昨日まで表示していた地図が今日表示されない。」
バージョン変更に伴う改修コスト負担ができれば問題ないのですが、ぎりぎり
のコストで運営していると、追従できません。

低価格簡潔GISという訴求点ではなく、業務ノウハウ特化サービスへの転換を
検討します。
コンテンツの独自制。統計処理のノウハウ。結果分析における固有の視点。

GISの領域では測量会社、コンピュータメーカ、ソフトベンダーが技術開発に
注力した30年。最大の勝者は、、、ゼンリンです。
既存事業であった、紙の住宅地図のための表札情報収集に集中していました。
自ら測量を行って地図を作成することは無く、公開されている国土地理院の地
図を活用、独自コンテンツである、表札データ収集・提供に特化でした。

全国に調査員を配置し、一軒一軒表札を記録する。これを毎年更新する。
集まった5000万世帯情報を、家枠がある地図に配置する。
この配置作業は紙の地図から、パソコンCADで電子化されましたが、大変な作
業です。位置関係を考慮して張り付けです。北九州本社で集中処理です。

IT先端Googleはマップのあと。詳細情報を提供すべく、デジタルカメラ搭載
車を世界中で走らせました。しかし表札データは取れません。
Google Mapも拡大するとZENRINのコピーライトがあります。
インターネットはコンテンツ保有者が勝者になれます。

農水特化データ活用に戻ります。
農林センサスをはじめ様々な調査が行政によって行われ、一定の期間を経て公
開されています。こうした公開データを地図上に表示することで、業務効率化
を図るシステムの提供でした。

コンテンツは公開データです。
加工技術の特徴、統計処理に独自性は?難しいです。
地図に表示することで訴求しているので、個別要素では戦えません。

会社INDeX30万社/60万事業所の地図表示も話題になります。
技術的な問題はありません。市場の存在可否だけです。
SFA系の引き合いが現時点であります。コストバランスで決まります。

今抱えている、それぞれのビジネス課題を、真剣に議論できることは、仕事の
大きな楽しみです。
30年のブランクも気になりません。
「あのころはよかった」ではなく、今何をするかです。

翌日、70歳起業家からメールがありました。
「きっぱりとGISから離れる決心がつきそうです」

また新しい課題で、議論ができることを楽しみにします。

会社INDeXのGIS連携は、別途来週ミーティング予定です。
市場獲得まで、サービスの拡大が続きます。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)64歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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