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『創業の一現状~ミスマッチングという視点から~』 インスクエア ビジネスニュース Vol.292

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■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.292] 2013/07/01━━━■
‥‥◇◆ 目次 ◆◇‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
01:本日のコラム…『創業の一現状~ミスマッチングという視点から~』
/ 天川 大輔 (行政書士 イノベーション経営法務行政書士事務所)

02:イベントのご案内
  ハラル基礎講座7月生募集中(インスクエア特典あります。)

03: その他お知らせ
1 インスクエアのアジアパートナーオフィスオープン
    ・マレーシア  クアラルンプール
    ・インドネシア ジャカルタ

2 インスクエア上野、横浜関内オープン

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01 ┃ 本日のコラム -
  ┃『創業の一現状~ミスマッチングという視点から~』
━━┃……………………………………………………………………………………
  ┃ /天川 大輔 (行政書士 イノベーション経営法務行政書士事務所)
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■はじめに
イノベーション経営法務行政書士事務所、行政書士の天川です。
早いものでもう7月、今年も後半に折り返しです。
独立開業する前、普通に会社等に勤めていた時は1年経つのが早いと感じてい
ましたが、独立開業してからは改めて思い返すと、一日一日自体はあっという
間ですが、トータルな感覚的には1年がとても長く感じます。様々な方とお会
いする機会が飛躍的に増えたり、毎日新しい経験の積み重ねで新鮮な刺激を受
けることが多いからでしょうか。
ただ逆に言えば、決まったレールが無い分、日々の業務はもちろん自分の進む
べき方向性や体調等の分析・管理・調整により強い意識を持ち続けないといけ
ない面もあります。その意味では、最近は「公私」間、そして「公」の中でも
「私」の中でも限られた時間を効率的に使うために意識的な気持ち、スイッチ
の切り替えの重要性を感じます。
今年後半も気持ちを切り替えて頑張りましょう!

■行政書士という仕事と創業
私の専門は医薬事法やIT法で、このメルマガでも化粧品規制やサイト利用規
約等について触れさせていただきましたが、今回は少し趣向を変えて、「創業」
の現状を「ミスマッチ」という視点からお話ししたいと思います。

我々「行政書士」という業種は、お客様の創業・起業に携わる機会が多い仕事
です。やはり皆さん、創業される際は「個人事業主」と「法人」どちらでスタ
ートするのか悩まれ、法人としてスタートされる際には株式会社を中心に「会
社設立」のお手伝いをさせて頂くことになります(最近では株式会社だけでは
なく、NPO法人の設立も増えていますね)。
また、いくら規制緩和が叫ばれているとはいえ、今の日本では基本的には何を
やるにしても対行政の検討が欠かせません(むしろ行政機関としょっちゅう折
衝している我々から見ると、規制がどんどん増えている感覚さえあります。姉
歯耐震強度偽装事件、高速ツアーバス事故、合法ハーブの蔓延等々何か事件・
事故がある度に規制や手続きが強化もしくは足し算されていきますので…)。
検討内容としては許可・認可・認証・認定・届出・登録等々業種レベルのもの
もあれば、業種によっては消防法・建築基準法・都市計画法等場所レベルのも
のも必要です。
私もこれらについてよくご相談を頂くのですが、最近ミスマッチを感じること
があります。

■創業支援方法のミスマッチ?
創業・起業をお考えの方は、非常に勉強熱心な方が多いです。
そのような方がまず創業・起業するにあたっての情報入手先としては、やはり
商工会議所や商工会、そして自治体主催の「創業セミナー」・「創業塾」が今
もポピュラーです。
参加費用も安いですし、様々な場所や時期で開かれていますので(ここ数年は
予算削減でやや少なくなりましたが)一番アプローチしやすいことに加え、参
加人数も多めですので、創業者にとって最も大事な財産である「人脈・仲間」
作りにももってこいです(ただ、参加者によって創業本気度に非常に差がある
ので、その中でも本当にいい仲間を見つけるには時間がかかりますが)。

ただ、参加した方に話を聞いていると、話が抽象的・精神論過ぎて具体的に得
るものが少ない。また、積極的な創業を前提にした(熱い?)話ばかりで、そ
うでない場合は聞いていてもピンと来ない、という意見が多いです。
特に後者については、我々も創業支援するにあたって、どうしても創業者とい
うと積極的で、前向きで、夢に溢れた…という方々をイメージしてしまうので
すが、実は必ずしもそうではなく、「消極的」創業者、つまり会社の事情(リ
ストラ、現トップの雲隠れ等)や個人の事情(急な家業引継ぎ、転職タイミン
グの逸失等)でやむを得ず創業される方も私自身の過去の案件を振り返ってみ
ても一定割合でいらっしゃいます。
同じ創業支援でも、この両者ではアプローチの仕方や支援方法が全く変わって
きます。この消極的創業者の方を前提にした創業支援はまだまだ公共・民間共
に少なく、このミスマッチに不満を感じている方は多いようです。

■ビジネスモデルと国の規制のミスマッチ
前述のように、私の事務所でも創業するにあたって必要な様々なライセンス(許
認可)の取得、手続実施等のご相談を受けるのですが、最近の傾向としては、
お客様がお考えのビジネスモデルと国・行政が規制の前提としているビジネス
モデルとの間の乖離が大きく、ミスマッチ、ひいてはそれよるビジネスチャン
スロスが生じてしまっているという現状があります。

お客様としては、競業他者とは違う全く新しいビジネスモデルもしくはサービ
スを構築して創業にあたることが多いのに対して、国は何か問題が起こったら
後付けで法律を改正し、規制の網を被せるという全く反対方向のベクトルです。
当然ながらそこに大きな意識の差が生じ、それがスムーズなビジネス展開の負
担になることがあります。
特に新しいビジネスモデルを展開する場合で、ライセンス(許認可)が絡む場
合、ITが絡む場合は注意が必要です。
ライセンスが絡む場合、ライセンスがそもそも取得できなければ事業をスター
トさえすることができません。入場さえできなければプレーのしようがありま
せん。対策としては、事業のかなり初期の段階からこちら側に有利な資料を揃
え、ご自身もしくは我々のような専門家を通して行政と事前相談を繰り返し、
擦りあわせ、信頼関係を構築する必要があります。行政側は立場上「これで大
丈夫です」とは絶対言ってくれませんが、どこが行政側にとって問題で、どこ
までクリアすれば実現可能性があるのか、間合いを見極める必要があります。
一方でITが絡む場合ですが、日本の法律は重要な内容なのに昭和30年代、40
年代に制定されたままで秘伝のスープのごとく継ぎ足し継ぎ足ししてこれまで
何とかやりくりしてきたものが多く、当然ながらリアルタイムでのITの進化
に対応できていません。もちろん規制は色々あるのですが、IT規制の場合は
業種ごとではなく「横断的」に、しかもIT法等統一的ではなく法律や通達等
様々な形で五月雨式に規制される傾向にあり、漏れがないかチェックするのに
非常に手間がかかるため注意が必要です。

■士業のミスマッチ
最後に私も立場上非常に話しにくいのですが、士業による支援のミスマッチと
いうのも最近では生じている気がします。
創業時には、会社設立、許認可の取得、人の雇用、会計・税金対策と色々な場
面で士業と関わる機会も出てきます。これまでお話ししてきたようなビジネス
モデルや規制の複雑化も一つの原因としてあるのですが、私自身はまたまだ士
業同士の横のつがなりを意識した総合的な支援体制が弱いと感じています。

「創業」行為一つとっても、士業によって切り口、着眼点、重要度のウエイト
は全く変わってきます。例えば、会社設立時の資本金額や決算月は消費税の課
税を考えながら税理士を中心に検討が必要です。設立にあたり補助金メニュー
は色々ありますが、補助金がもらえるからといってそれに焦点を合わせすぎて
しまうと長い意味ではそれ以上に税金を多く払うことになってしまうこともあ
るので、社労士と税理士違う立場からアドバイスを求める必要があります。ま
た、ライセンス取得には登記目的・定款目的の表現が重要になることがあり、
この場合は行政書士と司法書士の連携が必要です(よくあるのが会社を設立し
たものの、登記目的・定款目的が必要なライセンスを取得するための要件を満
たしておらず、会社設立から数日後にまたお金を払って変更登記せざるを得な
いケースです)。

内輪の話になってしまいますが、士業も看板だけは同じでも各士業の垣根を超
えた横断的な本当の意味での「ワンストップサービス」が実現できているとこ
ろはまだ少ない気がします。私自身も様々な士業や専門家と連携した創業支援
体制を整える準備をしていますが、今後はこのような横断的な支援体制の重要
性が増していくでしょう。

■最後に
創業をミスマッチングという視点で考えてみましたが、情報過多の現代で重要
なのは、今自分に関係している問題点の正確な存在把握とその本質理解です。
少し前は情報の量が勝負の分かれ目でしたが、今は情報の質が勝負の分かれ目
です。
今後もあまり表に出にくいがリアルタイムで重要な問題の情報発信ができれば
と思いますので、よろしくお願いします。

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▼プロフィール:
・氏名:天川 大輔(あまかわ だいすけ) 36歳
・出身:広島県広島市
・出身高校/大学:修道高校/同志社大学法学部/広島大学大学院法務研究科
・所属:イノベーション経営法務行政書士事務所
    【事務所総合HP】http://www.keieihoumu.com/
    【創業支援FB】https://www.facebook.com/sougyoukigyou
・経歴:アパレル販売、経営コンサルタント会社勤務を経て税理士法人、行政
書士法人で実績を積み、独立に至る。
    専門分野は「医療法・薬事法」、「建設業法」、「IT関連法」。
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02 ┃イベントのお知らせ
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※補講は4回目の実地体験は除きます。

全4回 7月10日~7月28日 (講師予定者)
 
第1回 7月10日(水)18:00~20:00  ハラルの基礎編  
講師 日本アジアハラール協会 サイード博士

第2回 7月 17日(水)18:00~20:00 日本のハラルに対する取組編
講師 マレーシアハラルコーポレーション㈱ アクマル アブ ハッサン社長

第3回 7月24日(水)18:00~20:00  ハラルマーケットの展望編
講師 (社)ハラル・ジャパン協会 佐久間朋宏

第4回 7月28日(日)10:00~14:00 ハラルの実地体験 修了研修
講師 (社)ハラル・ジャパン協会 大竹啓裕

※都合により講師が変わる場合がございます。

講座の場所:東京都中央区八丁堀1-9-8 アットビジネスセンター八重洲通り
      日本橋、東京駅利用会場

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03 ┃ その他のお知らせ
━━┃……………………………………………………………………………………
  ┃ 1. アジアパートナーオフィスオープン
  ┃ 2. インスクエア上野、横浜関内オープンのお知らせ
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≪お知らせ1≫
インスクエアのアジア進出支援の一環としてマレーシアとインドネシアに
インンスクエアのパートナーオフィスがスタートしました。
利用料金も特典ありますが。

ちょっと出張した際には、現地の利用者と同等価格にて
一日利用といった柔軟な利用形態が提供できます。

どちらのオフィスも日本語対応が可能ですのでご安心ください

ご利用にあたっては事前にインスクエア事務局までお問い合わせください。

詳しくはコチラ

http://in-sq.com/asia/index.html

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≪お知らせ2≫
横浜エリア初の『インスクエア横浜関内』が11月1日にオープンしました。
そして
第3弾 インスクエア上野が12月1日にオープン。

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この機会に是非見学にお越しください
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★インスクエア 関連WEBサイト★
【インスクエア池袋公式サイト】
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【オフィス探しのポ-タルサイト】
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