『手続のＩＴ化（オンライン化）は進化？退化？』 インスクエア ビジネスニュース Vol.425
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■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.425] 2013/12/12━━━■
‥‥◇◆ 目次 ◆◇‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
01:本日のコラム…『手続のＩＴ化（オンライン化）は進化？退化？』
／ 天川 大輔 （行政書士 イノベーション経営法務行政書士事務所）
02:イベントのご案内
ハラルビジネス交流会 １２月１８日 インスクエア特典あります
03: その他お知らせ
１ インスクエアの最新情報
・サポーターに実演販売プロモーター登場
・インスクエア上野 交流会
・インスクエア上野、横浜関内のご案内
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01 ┃ 本日のコラム －
┃『手続のＩＴ化（オンライン化）は進化？退化？』
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┃ ／天川 大輔 （行政書士 イノベーション経営法務行政書士事務所）
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イノベーション経営法務行政書士事務所の天川です。
一昨日の雨で一気に気温が下がりましたね。
通勤で銀杏が綺麗な通りを毎日通りますが、木の上の銀杏の葉より落ち葉の方
が多くなってくると、意識の上でも冬への切り替えが進んでいくような気がし
ます。
■「ＩＴ化」のイメージは？
私のような行政書士の場合は、一年のうち特定の時期が毎年忙しいなど業務上
の季節感はあまりないのですが、12月は年末ということもあり、ライセンスに
よっては一年間の業務報告や、年明けからの登録更新など、中でも必要な手続
対応が重なる時期です。
特に今ですと、入札に参加するための各自治体への参加資格登録手続きに関す
る対応が多いですね。
自治体によっては要綱の発表や受付開始をこの時期次々発表するので、クライ
アントが登録を希望する自治体の新着情報のチェックや手続き準備が中々大変
です。自治体によっては登録の受付が年に一度のみ、しかも受付期間は数週間
だけ、という所も結構ありますので、把握漏れや気付くのが遅くなってしまう
と取り返しがつきませんので。
さて、世の中で「ＩＴ化」と言えば、早い、簡単、便利、効率的等々プラスの
意味で用いられることが一般的ですが、行政機関（国）に対する手続では、実
は「？」なことも多かったりします。
行政機関に対する手続における「ＩＴ化」とは、具体的にはいわゆる「申請手
続のオンライン化」ですね。わざわざ役所等に行かなくても、自宅や会社でパ
ソコンをたたくだけで手続ができてしまう、というものです。
これも時代の流れですので、当然我々士業の世界にも「ＩＴ化」の流れはかな
りのスピードで入ってきており、色々な意味での対応が必須になってきています。
日々の業務効率化のため自分たちによる普段からの業務上の活用自体はもちろ
んですが、手続の「ＩＴ化」による利便性の向上・プロセスの簡略化は同時に、
「手続の準備や実行に特別なスキル・専門的な知識・交渉ノウハウを必要とし
ないこと」及び「時間的な制約（忙しくて役所に行く時間がないなど）からの
解放」を意味しますので、専門家に依頼する必要性・メリットの削減につなが
るおそれがあります。
ポーターの5つの競争要因で言えば、「ＩＴ化」は「外部からの代替化圧力」に
あたるでしょうか。
「ＩＴ化」に馴染みやすい市場・サービスだけで勝負していると、終わりなき
価格競争に巻き込まれるか、人と機械の作業コストが逆転した瞬間に市場から
不要レッテルを貼られてしまいますので、サービス・商品内容によっては士業
に限らずあらゆる専門家にとって脅威となる可能性がありますね。
それを避けるためには、「ＩＴ化」に馴染まない特殊領域・技能やコンサル力で
勝負するか、逆に徹底的に「ＩＴ化」を進めてそれ自体を高い付加価値にして
しまう必要があるような気がします。
■「ＩＴ化」すれば何でも成功？
少し話がずれましたが、行政機関に対する手続でも「ＩＴ化」、すなわちオンラ
インでの申請は徐々に増えていますし、認知もされてきました。
e-taxでの電子申告や、登記・供託オンライン申請システム（登記ねっと）など
はかなり一般的になってきましたし、とても便利です。
ただ、一方であまり知られていませんが、失敗例やちょっと違うんじゃないか、
っていう例が多いのも事実でして。
例えば、2000年に成立したＩＴ基本法（高度情報通信ネットワーク社会形成基
本法）に基づく電子政府による電子申請総合窓口。
一瞬だけ話題になりましたが、あまりの利用者の少なさに10年間の運用後、
7,000近くあった手続のうち半分が廃止されることに。
特許に関するシステム開発が破たんした、というニュースもありました。
両方ともとんでもない額の税金が開発・運用管理に使われていたはずです。
社会インフラなので、コストは二の次的な要素があるのはある程度しょうがな
いのですが、市場ニーズや将来の明確なビジョン・全体像も描けないうちにと
りあえず見切り発車（何となく電子化してしまおう）してしまうところはお役
所体質と言われても仕方がない部分かもしれません。
冒頭で少しお話しした入札参加資格申請のオンライン化は、地方への権限移譲
により各自治体が旗振り役になるので、なおのことこの傾向が顕著だったりし
ます。
東京都・神奈川県・千葉県など大都市はさすが、各自治体が共同でシステムを
構築していて、一括で複数の自治体にオンラインで申請することができます。
ただ、その分システムも複雑で、タウンページのごとく分厚い操作マニュアル
（実際はＰＤＦ化されてますが）を毎年毎年読み込むのは正直手間の何物でも
ありません。紙の時代ももちろん手引きはありましたが、どんなに多くても数
十ページくらい。あとは申請書類に必要事項を記入して押印・郵送すればすみ
ました。
一方で市区町村レベルの小さな自治体だと、なぜか最近多いのが、一度オンラ
インで申請データを送っておいて、それを全部印刷してその他の添付書類と一
緒に持参・提出させるパターン（中にはＵＳＢメモリにデータを入れて別途持
参という所も）。
これだと結局紙の書類に完全な上乗せになっているので、「電子対応で便利に」
と言われてもかなり微妙です（おそらく利用者の利便云々ではなく役所の方が
手入力する手間を省くため、というのが主目的なんでしょうが）。
その他にも、いまだに「ＯＳはＸＰを推奨します。お手元のパソコンが違うＯ
Ｓの場合はできるだけＸＰのパソコンを探してお使い下さい」という注意書き
が平気で入っていたり。
役所のほとんどのＰＣがまだＸＰなので、という理由なんでしょうが、利用者
からみるとサポートが終了しているのでセキュリティ対策に神経とコストがか
かります。
あと、薬事系で多いのですが、未だにフロッピーディスクでの申請を奨められ
たり（薬事の世界では「オンライン申請＝『ＦＤ申請』」と普通に言います）。
ＦＤは今では見つけるのが大変ですし、見つけたとしてもＣＤ‐ＲＯＭに比べ
てかなり値段が高い（苦笑）。
このような現状を見ていると、間違いなく手間やコストは以前より増えていま
すので、「ＩＴ化」が行政手続の世界では進化なのか退化なのか。
時代の流れとはいえ複雑なものがあります。
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▼プロフィール：
・氏名：天川 大輔（あまかわ だいすけ） 36歳
・出身：広島県広島市
・出身高校／大学：修道高校／同志社大学法学部／広島大学大学院法務研究科
・所属：イノベーション経営法務行政書士事務所
【事務所総合HP】http://www.keieihoumu.com/
【創業支援FB】https://www.facebook.com/sougyoukigyou
・経歴：アパレル販売、経営コンサルタント会社勤務を経て税理士法人、行政
書士法人で実績を積み、独立に至る。
専門分野は「医療法・薬事法」、「建設業法」、「IT関連法」。
・趣味：バイク、楽器（サックス）演奏、ジャズ鑑賞、街歩き
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02 ┃イベントのお知らせ
┃ 『ハラルビジネス交流会 １２月１８日（水）開催』
┃ インスクエア特典があります！
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今年は、月を追うごとに「ハラル（ハラール）」の話題で盛り上がりました。
数少ないブルーオーシャンビジネスですので当然ではありますが、
そんなハラル元年ももうすぐ年末を迎えます。
今年のハラル総決算はハラルビジネス交流会で、ハラルビジネスの
明るい将来を語りましょう。 ということで、今年最後のご案内です。
インスクエア会員の皆様には３０００円の参加料が２０００円になる
特典がついています。
ハラールお弁当が付いてこれはお得ですね。ぜひともご参加下さい。
★12月18日（水）第13回ハラルビジネス交流会開催します！★
19時から21時 場所は池袋です。
http://halal.or.jp/event/ex/
■メインセミナー
「出版社編集者から見る日本のハラールビジネスの現状！？」
≪講師≫ 総合法令出版 株式会社 木下 美紀 氏
ハラルマーケットがよくわかる本～イスラム巨大市場を切り開くパスポート～
の執筆を担当。
世界で16億人、20年後には22億人に増え続けるというイスラム教徒の人口を
マーケットと捉え、イスラム教の戒律、ハラルを規格化して商品化する動きが
急速に進む「ハラル市場」だが、世界中で認知されている中、日本だけが出遅
れてしまっている。
国際対応の遅れている現状を捉えながら、「どのようにハラル市場に挑むのか」
を書いたビジネス書。ハラルとは何か？という基本事項からハラル認証や
ムスリムフレンドリーといったハラル対応のすべてが１冊でわかる本。
また、外需・内需の可能性を探るべき、ハラルに関わる企業のインタビューも
含む。近年、ホテル業界や輸出業で注目されており、テレビや雑誌で大注目さ
れ
ている。ハラルビジネスを始めたい人のための入門書として最適。
■その他セミナー
・ハラール認証取得企業シリーズ
・インドネシア輸出・進出ワンポイントアドバイス
・協会トピックス
など予定しています。
◯ ハラールケータリング＋簡単な御飲み物
◯ 交流会・忘年会（30分程度）
■定員：３０名
ご参加お待ちしています。
お申込みは ⇒ http://halal.or.jp/event/ex/
※今月はハラールケータリング＋ドリンク付きの忘年会バージョンです。
ハラール商品が当たるビンゴゲームも開催します！！商品はご期待下さい。
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03 ┃ その他のお知らせ
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┃ 1. インスクエア最新情報
┃ ２. インスクエア上野、横浜関内のお知らせ
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≪インスクエア最新情報≫
サポーターに実演販売プロモーター登場 □
インスクエアには、サポーターという組織があるのをご存知ですか？
めったに出会えないその道のプロに相談できる出会いを作ります。
今回は「実演販売」です。
「実演販売」ってなんだ？って思われる方どうぞこちらのレポートを
ご覧ください。
インスクエア上野 第1回交流会 □
インスクエア上野も利用者が増えてまいりまして第1回交流会が
行われました。
業界が違っても、インスクエアのアットホームな雰囲気を気に入り、
不忍の池を見下ろすあの環境を好んで入居された方々には不思議と
思いが通じ合うものです。
そんな交流会からまた新しい刺激が始まりました。
交流会レポートご覧ください
≪インスクエア上野、横浜関内のお知らせ≫
横浜エリアのビジネスゾーン関内に『インスクエア横浜関内』
上野駅近く不忍の池を見下ろす絶好のビジネス環境に
『インスクエア上野』がオープン。
この二つの施設には初の試み盛りだくさん
いままでのレンタルオフィスの感覚を覆すコストパフォーマンスです。
ワンランク上の大人のデザインなのに超格安
横浜関内 http://in-sq.com/kannai/index.html
上野 http://in-sq.com/ueno/index.html
窓面が多い大型施設 抜群の明るさ
低価格ハイグレードのコストパフォーマンス
Ｗ１４００の大型デスクでゆったり執務
※ただ今オープンキャンペーンを実施しています。【無料特典】多数あります
この機会に是非見学にお越しください
お問い合わせは、０３－６８６８－４３４４ まで。
★インスクエア 関連WEBサイト★
【インスクエア池袋公式サイト】
http://in-sq.com/index.html
【オフィス探しのポ－タルサイト】
http://www.at-office.co.jp/
【レンタル会議室探すならアットビジネスセンター】
http://abc-kaigishitsu.com/
【インスクエア公式サポーター 営業支援担当（株）東京事務所】
http://www.tokyojimusyo.com/
【ビジネスコンテンツアグリゲーション（株）ＰＤＢマーケティング】
http://www.p-db-m.com/
【インスクエア公式サポーター ＩＴ担当（株）ＣＮＥＴメディアサービス】
http://www.cnet-media.co.jp/
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