『法改正はピンチかチャンスか 』 インスクエア ビジネスニュース Vol.582
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■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.582] 2014/07/17━━■
‥‥◇◆ 目次 ◆◇‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
01:本日のコラム…『 法改正はピンチかチャンスか 』
/ 天川 大輔(行政書士 イノベーション経営法務行政書士事務所)
02:その他お知らせ
1 インスクエアの最新情報
「いまどきのヒット商品・サービスのトレンドと法則 報告レポート」
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01 ┃ 本日のコラム - 『 法改正はピンチかチャンスか 』
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┃ /天川 大輔(行政書士 イノベーション経営法務行政書士事務所)
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イノベーション経営法務行政書士事務所の天川です。
自分の仕事に関わる業界ばかりに接していると、発想力や人間関係がマンネリ
化してしまうので、ビジネス・プライベートを問わず、暇を見つけては面白そ
うなセミナーや集まり、勉強会(飲み会?)に参加・見学させてもらうことに
しています。
プライベートでは最近、知り合いが和光市で活動している、ブラジリアンパー
カッションのサークルを見学させてもらいました。リオのカーニバルなどで踊
り手と一緒に激しい独特のリズムを刻んでいる打楽器軍団のあれです(笑)。
一応楽器をやっているので多少は分かるかなと思っていたのですが、民族的な
独特のリズム感ですし、楽譜も通常の五線譜とは全く違うので、全然ついてい
けず…。
でも数十人が一斉に打楽器を叩くのはすごい迫力ですし、何より楽しそう。ち
ょっと参加したくなしました。
ビジネス関係では、「9割がバイトでも最高の成果を生み出すディズニーのリ
ーダー」の著者、福島文二郎さんの講演会、「ディズニーから学ぶ顧客満足度
向上のヒント」に参加。顧客満足と従業員満足の関係や、ホスピタリティとサ
ービスの違いなど、士業もサービス業には変わりないので、気付きが多く勉強
になります。
特に、「従業員が笑顔で仕事できていないのに、お客様に笑顔の質の高いサ
ービスができるわけない」、っていうくだりには思い当たる失敗が多くてドキ
ッとしたり(苦笑)。
■法改正は関係者にとっては結構大ごと
さて、今回は法改正について。
私は弁護士ではありませんが、行政書士として行政機関に対して様々な手続
をする以上、少なくとも関連する法令には精通しておく必要があります。
行政機関の組織・活動・手続き等は、主権者たる国民の代表者である国会議員
で構成された国会で制定される法律に根拠を置かなければいけない、というの
が大原則ですので(これを「法律による行政の原理」といいます。もっとも実
際は「通達行政」と揶揄される様にこの通りではないですが。。。)
となると、自分の仕事が関係する法律に改正があった場合、結構大変なことに
なるわけです。これまで根拠としていたルールが変わってしまうわけですから。
最近でも新聞によく報道されているものと、報道されていないものがあります
が、色々大きな改正やそれに向けての動きがあったりしています。
例えば大きなものでは私の専門分野の『薬事法』。
「薬事法」という法律名は無くなり、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及
び安全性の確保等に関する法律」というこれまた随分長ったらしい法律名に変
わります。そして変わるのは名前だけではなくて、一部ではありますが、医薬
品の通信販売に関する規定が盛り込まれたり、最近何かと話題の再生医療に関
する規定が設けられたり、関連する許認可の仕組みが変わったりします。
他によく報道されているものとしては、『児童買春、児童ポルノに優る行為等
の処罰及び児童の保護等に関する法律(いわゆる児童ポルノ禁止法)』。
規制される「児童ポルノ」の定義に少し曖昧な表現が付け加えられたので、児
童の水着シーンを扱うこともあるイメージビデオの会社から、この定義に該当
するおそれがあるのか相談を受けることもありました。
法改正は施行された瞬間から公式なルールとして運用されるため、関係事業者
としては基本的には知らなかったではすまされません。
事業者としては(分かりにくい関係省庁のHPの新着情報を随時確認するなど
して)、対策をすることを求められるわけです。
■法改正は必ずしもピンチではない
このように、一見いいことなど無いように見える法改正ですが、これは考えよ
うによっては大きなビジネスチャンスにもつながります。
円滑に対応することで、対応に遅れているライバルに差をつけることができま
すし、大手の会社は基本的にはコンプライアンスの遵守を下請や取引業者にも
法改正を期に厳しく要求してきますので、きちんと対応できていることは取引
維持・拡大のチャンスにつながりますので。
また、私のようにセミナーを行ったりしているコンサルタント系の人間にとっ
ては、法改正の情報提供や、対応への対策自体が一つのビジネスとして成立す
る、という面もありますね。
■ただ何が難しいか
ただこの法改正にまつわる情報の収集が思いのほか難しいのも事実。
新聞などマスコミの報道が身近ではありますが、たまに少し間違っているこ
ともないではないので、やはり国が発表した資料を確認するのが確実です。
しかし、国の発表が分かりやすいかというとこれがまた非常に分かりにくくま
とまった情報がない。
確かに、改正された法律自体は調べようと思えばすぐに調べられますが、事業
者にとって大事なのは、法律の文言ではなくて、どのような経緯でそのような
改正文言になったのか、そしてその改正が自分の事業にどう影響を与えるかで
す。
しばらく運用されれば色々な事案が積み重なっていき、様々な検討材料や指針
も把握できるでしょうが、一番難しいのはそれ以前の期間の対応。
そこまで調べようと思ったら、法改正審議の議事録まで掘り下げて検討する必
要があるのですが(一応議事録も公開されています)、これも中々骨の折れる
作業です。
また、法律自体が成立したとしても、それを運用するための施行令、施行規則、
通達、告示、ガイドラインといった指針が成立しないと結局現場レベルは対応
できないのですが、それが成立するのはさらにその先。
それまでは手探りの状態が続きます。
最後に少しネタばらしを(笑)
法改正があると必ずと言っていいほど、「早わかり~」「法改正Q&A~」「これ
だけで分かる~」等のタイトルの改正説明本が発売されますが、そのほとんど
は国の公開資料を集めただけのことが多かったりします。
ひどい本になると、総ページ数の7割近くが「資料」という章名のもとに国発
表資料だけで固められていたり(しかも値段やや高め)。
とはいえ他に情報が少ないのでやむを得ず買ってしまわざるをえないこともし
ばしばですが。。。
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▼プロフィール:
・氏名:天川 大輔(あまかわ だいすけ) 36歳
・出身:広島県広島市
・出身高校/大学:修道高校/同志社大学法学部/広島大学大学院法務研究科
・所属:イノベーション経営法務行政書士事務所
【事務所総合HP】http://www.keieihoumu.com/
【創業支援FB】https://www.facebook.com/sougyoukigyou
・経歴:アパレル販売、経営コンサルタント会社勤務を経て税理士法人、行政
書士法人で実績を積み、独立に至る。
専門分野は「医療法・薬事法」、「建設業法」。
・趣味:バイク、楽器(サックス)演奏、ジャズ鑑賞、街歩き
・告知:平成26年3月27日(木)に「医療法人設立・運営セミナー」を行います
https://www.keieihoumu.com/140327seminar_2.jpg
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02 ┃ その他のお知らせ
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┃ 1. インスクエアイベントレポート
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≪インスクエア最新情報≫
【いまどきのヒット商品・サービスのトレンドと法則】
『人間はどうしても買い物をやめられない。
だから、単純に消費が落ち込むのではなく、今まで使ってきた金額と同
じ金額で、いかに満足するにはどうするか?という方向に思考が変わる』
という北村氏の考察は、店頭で実際にリサーチもかけているという通り、
現場を見た方でないと導き出せない答えだなと、思わず唸ってしまいました。
うーむ。さすがです。
こういった消費者の実際の行動や考え方からHIT商品のトレンドが見えて
きそうです。
トレンド分析では有名な北村森 日経トレンディー元編集長のセミナーは
目から鱗の連続です。
詳しくはこちらのレポートをご覧下さい
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