バーチャルオフィスのinsquare|TOP > インスクエアメルマガ バックナンバー


TOP >> ;『レンタルサーバーとDNS』 インスクエア ビジネスニュース Vol.860

『レンタルサーバーとDNS』 インスクエア ビジネスニュース Vol.860

■[ インスクエア ビジネスニュース ]━━━━━━━━━━━━━━━━■

 世代を超えて起業が日本を元気にする!
 エイジレスな起業支援のインスクエアが送る【 最新!ビジネス情報 】
 http://in-sq.com
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.860] 2015/09/01━━■

━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
01 ┃ 本日のコラム - 『 レンタルサーバーとDNS 』
━━┃………………………………………………………………………
  ┃ /松澤 和重 (株式会社CNETメディアサービス)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

今日はレンタルサーバーとDNSがテーマです。ちょっと難しい内容です。

以下は直近1年間で対応したインターネット関連サーバー移転の主な案件です。

・レンタルサーバーの利用プラン打ち切りによるサーバー移転
・Eコマース用のサーバーの既存ドメインでの構築
・異なるURLのウェブサイトの統合
・ウェブサイトのテスト用サーバーの構築
・グループウェアサーバーの自社ドメインでの構築
・メールセキュリティの強化(2案件)

サーバー移転というのは結果であって、要件はサービスの移転や内容変更です。
その結果としてサーバーを丸ごと変更したり複数のサーバーに分散させたり、
クラウドのアプリケーションサービスを利用したりと、その実現方法には様々
な形態があるわけです。

サーバーの移転のお話しをすると、それほど難しい仕事ではないと思われる方
が結構いらっしゃいます。特に、ウェブをご自身で運営されている方やその知
識がある方はそういう傾向にあると思われます。恐らく、ご自身で多少なりと
も知識や経験があるからだと思います。

そういう方々とお話しをしていて、非常に重要な機能でほとんどの方が理解で
きないのがDNSです。DNSはDomain Name Systemの略です。なぜDNSが
関係するかというと、ほとんどのレンタルサーバーはサーバーの利用とドメイ
ン管理とDNSがセットになっていて、レンタルサーバーの業者を変更すると
いうことは、ほぼ、そのドメインが利用するDNSサーバーも一緒に移転しな
くてはならないケースが多いからです(もちろんそうならないようにもできま
す)。

そのことがわからないのでずっと同じレンタルサーバーを利用しているという
企業も多いと思います。そういう方は一度ご相談ください。

ウェブデザイナーや経験の浅いネットワークの技術者ではドメインやDNSの
移転の方法は経験がない人も多いのではないかと想像します。

ドメイン名というのはほとんどの方がご存じだと思いますが、DNSというの
は聞いたことはあっても何をしているかよくわからない方が多いと思います。
そして、その制度としくみになるとほぼ専門家の世界となります。

簡単にいうと、DNSというのはそれぞれのドメインのサーバー(ホスト名)
がどのIPアドレスを使っているかという、ホスト名とIPアドレスを関連付
けるしくみであって、DNSサーバーというのは辞書サーバーのようなもので
す。DNSの技術的なしくみについてはネットにたくさん記事がありますので、
興味のある方は検索してみてください。

インターネットで利用するサーバーには必ずIPアドレスが割り当てられてい
ます。ドメイン名とIPアドレスを関連付けるDNSサーバーにも当然IPア
ドレスが割り当てられています。

ドメイン名はレジストラや指定管理事業者と呼ばれるばれる認定された会社
(以降レジストラ)がドメイン申請企業からの依頼に基づき発行します(もち
ろん有料)。レジストラとして有名な会社は「お名前.com」などがあります。

そして、ドメイン名と、それぞれのドメイン名が利用するDNSサーバーを関
連付ける最上位のDNSサーバーがありますが、この運営はレジストラ企業が
共同で行っています。レジストラは自社が発行したドメイン名に限り、そのド
メイン名のDNSサーバーの登録や変更が行えます(ドメイン管理業務)。

自社ドメインのDNSサーバーなんて知らないよ、という方もおられると思い
ますが、レジストラはそれぞれに利用者向けのDNSサーバーを独自で運営し
ていますので、ドメイン名だけを取得した場合や、ドメイン名取得とレンタル
サーバー利用を同時に申し込んだ場合は、レジストラ独自のDNSサーバーを
利用していることがほとんどです。これはほとんど意識されません。

しかし、ECや複数ドメイン利用などを効率よく運営しようとすると、ウェブ
やメールのサーバーとDNSサーバーが一緒では自由度がなく何かと不都合で
す。そこで、本格的なネットワークサービスではDNSとその他のサーバーを
切り離します。レジストラが異なる複数ドメインの運用や障害対策などメリッ
トがあります。

一方、DNSサーバーを自社で運営するというのは注意が必要です。DNSサ
ーバーを乗っ取られるということはそのドメインで利用しているサーバーすべ
てを乗っ取られるようなものです。また、DNSサーバーのセキュリティが甘
いと他のドメインのDNSサーバーとして機能してしまったりして迷惑をかけ
ることになります。DNSサーバーはなるべくレジストラが提供するサーバー
を利用した方がよいでしょう。

では、複数のドメインを異なるレジストラから取得している場合はどうしたら
いいか。ドメインのレジストラは変更が可能なのでレジストラの変更をしてな
るべく一つのレジストラに集約し、DNSサーバーもそのレジストラのサーバー
に集約するのがよいと思います。レジストラが提供するDNSサーバーはそれ
ほど専門知識がなくても設定の変更ができる管理ページがありますので(その
存在自体は忘れると思いますが)、サポートを受けながらであれば自主運営が
可能だと思われます。

これ以上書くと訳が分からなくなるので以上です。

今日から9月で、3月決算の企業は上期の最終月です。
涼しくなり仕事もやりやすくなりましたから、集中して仕事に取り組みたいも
のです。

——————————————————————-
▼プロフィール:
・インスクエア公式サポーター IT担当
・氏名:松澤 和重(まつざわ かずしげ)
 http://www.cnet-media.co.jp/contact
・所属:(株)CNETメディアサービス 代表取締役
 http://www.cnet-media.co.jp
——————————————————————-

関連記事

« 6月 2024 5月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31