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『企業価値はいくら!?』 インスクエア ビジネスニュース Vol.949

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■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.949]2016/01/22]━━■
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01 ┃ 本日のコラム -『 企業価値はいくら!? 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
毎週金曜は、30万社個別HP情報の市場開拓を、準リアルタイムで記述し
ています。
今週1月17日(日)「LOD Challenge2015」へのエントリー無事終了です。

今日は、会社の価値についてのコメントです。
経営者、オーナーは不老不死ではなく様々なリスクの中で、事業を推進し
ています。会社組織、事業は継承可能です。
その適切な継承には、企業価値の適切な算定が不可欠です。

上場企業は、実態とのかい離が指摘されつつも、毎日株式市場で取引され
る株価に、発行済み株式数をかけて得られる、時価総額が客観的基準とな
ります。
上場企業は3000社あまりですから、それ以外の活動会社150万社はどう
評価するか?

起業して収益を上げる日常活動の結果は、決算書として表現されます。
おおむね1年間で売上金額、必要とした経費、資金調達、設備投資、差し
引き幾らの利益が残せたか。
利益や損失は次年度へ継承します。何年かで累損の解消を目指します。

事業を運営する当事者は、確実に年を取っていくのですが、会社の価値は
それに見合って、上がっていくのか?
評価に直面するのは、事業継承のタイミングです。
何十年かの努力の結晶、汗のたまものを世間ではいくらと評価してくれるのか?

当然高いほうが、社会的な貢献度が高い事になり、オーナーも満足です。
逆に親族での継承の場合は、評価値が贈与、相続税の対象となり、予期せ
ぬ出費を強要されます。

企業買収にこいては、売り側と買い側の利害がぶつかります。
客観的な評価を狙いとして、いくつかの基準が存在しています。

1.純資産:決算書上での債権債務相殺後の純資産を持って評価する。
2.収益力:DCFと言われる手法。将来生み出す現金を推定する
3.個別要素評価:契約締結済み取引先の量、社員数など定量化要素。
 ブランドなど定性的要素。

純資産価値は一般的に小さくなるので、相続税対策に利用したいところで
すが、認められないようです。

個別要素評価は純資産、DCFの補完としても使われます。
私が経験したケースでは、取引先との基本契約が1万社あると、その印紙
代が5万円/社としても5億円です。
同じことを新規にやろうとすると発生するコスト換算です。

ソフトハウスでは、社員が00人いると一人当たり60万円で6000万円と
いった価値になります。これは新規採用コストからくるので、採用状況で
大きく異なってきます。現在は人が不足状況ですので、もっと高いかもし
れません。

企業の成長力を評価する意味では、DCFが一般的です。
ベースは実績と同等の利益を上げる前提で考えて、純利益の5倍です。
買収コストを、買い側が5年間で回収する場合の投資額です。
事業の成長要素を加味して、5年間の利益計画を作成し、この達成を前提
として価値をかさ上げするのが一般的です。

設立して間もない会社、赤字会社が数十億円調達といったケースはこれに
該当します。極端な例がニュースサイトグノシーなどのケースです。
普通の会社では、実績の5倍が基準と考えるのが妥当です。
5年間でキャッシュを生み出す力です。ここに現在の現金相当資産、預貯
金、売掛から借り入れ、買掛を相殺した現在の現金価値を加えます。

起業後は、まず毎月の資金収支のバランス、入ってくるお金で、支払いが
できる状態を通ることに全力投入です。
これが成立すると、論理的には資金が蓄積されていきます。毎月通帳残高
が増えていきます。
現実は、預かり消費税など費用と認識していなかった現金出費に追われます。

次のステップでは、自分の事業通信簿のようなもので、企業価値評価も大
切です。
世代交代、事業拡大を狙っての資本提携、合併もあります。
今の会社の価値を客観的に評価しておくことも大切です。

自分の努力、思い入れ、壮大な構想は、企業活動の源泉ですが、達成状況
を客観化することで、適切な基準を持って折衝を進めることができます。
事業の中に、価値を高める要素を織り込んでいくことも、意識的に進めます。
ソフトハウスなら社員数が多いことは、現時点では価値向上です。

それぞれに工夫を凝らし、特化した多様なサービス、商品が登場していま
す。一つ一つは規模が小さく、その継続には統合再編が必須です。
企業の次のステップを意識した、企業価値を知り、その向上を意識して準
備する。

30万社会社INDeXは、当面の活動を、月次売上500万円、利益250万円
=年間利益3000万円
企業価値15000万円を目標としています。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)64歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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