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『アドビはなぜストックに移行できたのか!【前編】』 インスクエア ビジネスニュース Vol.991

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■━━━━━━[vol.991] 2016/03/28━■
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01本日のコラム -
アドビはなぜストックに移行できたのか!【前編】
…………………………………………………
大竹 啓裕 (アットオフィス社長)
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皆様こんにちは。アットオフィスの大竹です。

今日はビジネスの事例研究を送ります。

【事例研究】アドビシステムズ

写真付きの解説はこちらからどうぞ

http://otaketakahiro.com/archives/649

さて、どうしてあの会社はうまくいったのか?

ストックビジネスの教科書プロフェッショナル
ゼミでも成功例として度々話題にあがるのが
2013年から既存サービスを止めて一気にストッ
クビジネス化したアドビです。
絵に書いたようなイノベーションはまさに創造
的破壊の見本です。

これはビジネススクールでも代表例となるでし
ょうから、私も事例研究しようと思っていまし
たら、今週の日経ビジネスでも特集が組まれて
いて、ちょうどいいタイミングなのでそちらの
引用もいれながらやってみます。
興味深い内容ですので(前編)は事実からの解釈
、(後編)はストックビジネスの教科書のフレー
ムからポイントの解読してみます。
すると、大企業のなかにも中小企業が応用でき
るヒントが見えます。

アドビは2013年夏に原則パッケージ販売を終了し、
現在ではクラウド経由でソフトウエアを入手し
て利用する月額課金制に移行。
既に約230万人の有料会員がいるという、商品を
クラウド型のストックビジネスに移行するとい
うが実に上手い。

パッケージソフト販売終了に踏み切る前には、
何度も試験を繰り返し、オーストラリアで試験
的に課金制を導入したり、米国でパッケージ版
とクラウド版を並列で運用する期間を設けたり
しながら、ユーザーの動向を観察しながら、こ
れは行けると踏んで13年に一気にクラウドに
移行しました。

実は、この移行によって海賊版問題も解決するという
隠れたメリットもあると言われています。

約10万円の高額ソフトを月々980円から始まる
料金に一気に移行するというのは短期的にマ
イナスも克服しなければ大変なことになります。
その点アドビの場合には10万円以上のソフト
では購入をためらう人も、月々980円からで
あれば「今まで購入を一度も検討したことが
なかったような人がサービスを利用するよう
になる」(ルネスCMO)。事実、現在の有料
顧客のうち3割は今までアドビ製品に接触し
たことのない顧客だそうです

ストックビジネスを構成する要因を4つに分け
ることでこのストックビジネスはうまくいく
かどうか指標ができます。

その視点でアドビの事例を解読すると、

立ち位置はコンテンツ製作者であり提供者
でもあります。

【カテゴリー4分類の変化】
①借りる  × 
②認める  - アドビ認定
③改善する ×
④消費する 〇バージョン陳腐化

この状態から下のように変化したわけです。

①借りる  〇 クラウド化
②認める  - アドビ認定
③改善する 〇 デザイン解析+データ保管受渡し
④消費する ×

この分類分けの考え方は、現状の商品サービスを
ストックビジネスに変えようとするときにわかりやすく有効です。
今回は最も強力な「借りる」「改善する」にフォーカス
していくプロセスが見えて非常にいい事例になりました。

今日はここまで。
また後編で裏読みの解読をお送りします。

今のビジネスをストックビジネスに移行できないか?と
思っている方は、ためしにストックビジネス実践会に
参加してみるのがいいと思います。
毎回1つのサービスをテーマに、公開トークライブで
ストックビジネスに変えるにはどうすればいいかの答えを
探ります。
起業支援のインスクエア、オリジナルメニューです。
一般の方も参加できます。

【開催内容】
イベント名:ストックビジネス実践会
期   日:4月7日木曜日
時   刻:19時より開始     開場18:30
人   数:定員18人まで
料   金:
    一般の方 :参加費 (10,000 円)
    会員・入居者からの紹介:参加費 (5,000 円)
    人生計画フォーラム会員:参加費 (3,000 円)
    インスクエア入居者の方:参加費 (1,000 円)
                ※いずれも税込です。
場 所:カフェ・インスクエア
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-6-4 伊藤ビル6階

※実践会のお申し込みはこちらからお願いします。

http://www.reservestock.jp/events/111858

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▼プロフィール:
インスクエア メルマガ編集長
・氏名:大竹 啓裕
・出身:福島県
役職:株式会社アットオフィス 社長 
会社ブログ:http://ao-ceo.jugem.jp

インスクエアサポーター(ビジネスモデル担当)
非営利一般社団法人ハラル・ジャパン協会
副理事長
大竹アンドパートナーズ税理士事務所
シニアコンサルタント

著書:ストックビジネスの教科書(ポプラ社)
著書公式HP:http://otaketakahiro.com/book
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