『桜を守る事と向日市と町おこし』 インスクエア ビジネスニュース Vol.999
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■━━━━━━[vol.999] 2016/04/07━■
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01本日のコラム -
京都府向日市「竹結びフェスタ実行委員会」について
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宮脇繁(町おこしデザインプロデューサー)
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皆様こんにちは。町おこしデザインプロデューサーの宮脇です。
桜が満開です。今週末には散ってしまう所も多数あるかもしれませんがまだまだ春を楽しめそうです。
今回は桜と町おこしをお話をしたいと思います。正式に言うと町をおこさない考えもある事を少しだけお聞きください。
私の住む京都府向日市は桜と縁が非常に深く、西国街道沿いの新町を豊富秀吉の許可により町ずくりをおこなった歴史があります。
その目の前にある向日神社は約1300年続く神社で参道から本殿のある小高い丘まで桜並木が並び、今年は4月5日と6日の二日間、桜まつりが行われていました。我が激辛商店街の仲間たちも5軒ほど桜まつりに参加しておりました。
向日神社の裏手からは勝山緑地の北側の出入り口から向日台団地奥の西京区、洛西地域が遠望でき、水上勉の小説「櫻守」の舞台としても有名で桜の園と言われる場所があった場所でもあります。残念ながらその場所は開発事業により消滅してしまっています。
桜の話は続きます。向日神社近くをはしる阪急電車西向日駅周辺に広がる西向日のまちは、昭和4年に阪急京都線開通と同時に田園都市論に基づき住宅地が開発されました。現在も開発当初の道路、ロータリー、噴水公園が残り、約300本の桜並木がありこの時期桜一色となります。本当に見事な桜です。
この町で、今から10年前マンション計画そして駅周辺の再開発の話がが持ち上がり周辺住民の方をを中心に大反対運動が起こります。
この景観と桜を大切にする人々による「西向日の桜並木と景観を保存する会」が設立され町と桜を守ってきました。もちろん賛否両論ありますが私はよく守り抜いていただけたと感謝しています。
そして今、向日市にはこの西向日から向日神社、向日神社裏手とつながる桜を大きく全国に向けて観光誘致などの部分で活用していこうとの計画があります。守る事から生まれた新しい町おこしがスタートしようとしています。
私は町おこしをさせていただきながら住む人の気持ちと言う事をいつも考えてきました。町おこしをしたい人もいれば、してほしくない人もいる。昔の良き歴史を壊しても新しい町を作りたい人もいるが、してほしくない人もいる。
実際本当にどれが正解かわかりません。
ただひとつ言える事は色々な意見を取りいれる事、なんでもかんでも町おこしをしようと思わない事だと思っています。
ある面「町おこし事業」の反対の「町おこさない事業」と言うのもあってもいいのではとこの時期、西向日の桜を見るたびに思っています。
ではまた次回お読みいただければ嬉しいです。ありがとうございました。
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▼プロフィール:
町おこしデザインプロデューサー
氏名:宮脇繁(みやわき・しげる)54歳
出身:大阪府
役職:株式会社ON THE ROAD 社長
京都向日市激辛商店街地方創生デザイン
室室長
KARA1GP2015-2016トータルプロデューサー
京都府向日市&京都市西京区かぐやの夕
べ2015実行副委員長
栃木県内で県おこしをおこなう某企業戦
略顧問
香港20数年の在住実績、業務実績
(株)フェリシモ香港代表、ヴィレッジヴ
ァンガード香港代表
AKB48香港・台湾海外進出プロデューサー
2009年-2014年
ibook@do.ai
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