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『2016年春APIエコノミー』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1005

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■━━━━━━[vol.1005]2016/04/15━━■

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01 ┃ 本日のコラム -『 2016年春APIエコノミー 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
今週は、通常の30万社HP情報市場開拓に戻ります。

おそらく、どの業界もそれぞれの年次スケジュールがあることと思います。
情報関連業界では、3月までは年度決算に向けて、最後の追い込み的な個
別営業活動が中心となり、4月から新年度の展開に向けて、様々なイベン
トが開催されます。

今週は、IBMのセールスミーティングが4月12日から3日間、サイボウズ
パートナーミーティングが重なって4月13日に開催されました。
私は1月からIBM_Bluemix環境下で、APIサービス構築に集中してきま
したので、この機会にセールス戦略を確認する意味で、IBMセミナーに2
日間参加しました。

サイボウズは昨年も参加しましたので、その変化を感じるために、後半駆
けつけました。参加することに意味があります。

まずIBMです。
ユーザや一般向けではなく、販売パートナーとして登録会社限定の販売指
導のセミナーです。私は初めての参加でした。
全体会には参加していないので詳細は不明ですが、150名程度の参加だと
思います。

講師側の陣容がすごい。50名程度の分科会に海外からの参加者が6名つき
ます。みなさん欧米人スタイルで太っています。
プレゼンは英語ですが、すべてに通訳が付きます。
技術用語、IBM固有用語が頻出するので、日本IBM社員が担当しているよ
うです。

IBMは営業会社といわれますが、その実践教育現場です。
こんなに素晴らしい商品があるのだから、どんどん顧客に紹介して案件化
しろ。販売インセンティブもいっぱいある。競合対策も十分、安心して進め。
世界最大の優秀なサポート体制を訴求しろ。
アマゾン、マイクロソフト、オラクルに負けるはずがない。
ここに参加した50名が、来週はそれぞれ1件ずつ案件を作れ。

翌日の個別テーマミーティングは、APIに絞った話題を選択です。
これも技術ミーティングではありませんから、テーマはAPIを顧客にどう
やって売るかです。ターゲットは大手情シス部門です。

IBMはAPIエコノミー(経済圏)を訴求しています。
従来型情報システムに、APIを設けて情報流通を促進する。これによって、
新しい顧客ニーズに迅速に対応できる。APIエコノミーです。
その技術基盤を販売します。
さすがに業界リーダーです。

みんなが欲しがっている事がはっきりすれば、商品として供給しようとい
うことではなく、インターネットが普及している環境下で、企業情報シス
テムはどうあるべきかを独断的ですが、示します。
それだけのブランド、資金力、人材を有していることが前提です。

インターネット以降は、こうした先を読んで、提案する戦略が、事実とし
てことごと外れてきました。日立、富士通、NEC国産ベンダーはすでに大
きな流れを提案することから撤退、顧客に要求されたサービスを調達する
立場へ転換です。
ある意味では「マーケットイン」への特化です。

この市場開拓は、yahoo,Googleであり、アマゾンでした。
時代を牽引するプレーヤーとしてベンチャーが登場です。
個人的な意見ですが、大手ベンダーはピントが外れていても、数年先を見
通した潮流を提案し続ける責任があると思います。

自社製品、サービスを企画・構築・提案することで、顧客の課題、ニーズ
がより明確化し、競業との差別化も図ることができます。
国産ベンダーは、その過程で、独自技術、人員が育成できます。
メーカが販社になってどうする。

IBMのAPIエコノミーは私のテーマとあっているので、連携を追求です。
オラクル、マイクロソフトなども含めて国際ベンダーの戦略企画は著名な
コンサルへの委託です。担当者のリスク回避です。
したがって、類似戦略が出てきます。
表現が多少違った形で、APIを各社訴求することを、期待しています。

ベンダーが提供するのは、ITインフラとしての環境、ソフトウェアサービ
スです。ツールとしてAPI作成、運用、管理ソフトの高度化を図ります。
ここにコンテンツを組み込むことが私のテーマです。
APIの後ろにはデータ=コンテンツが存在します。

ユーザ側情報システム部門を含めて、データは利用者の範疇で、関心がな
い。
勝手に精度向上、有効活用したければ、時間、コストをかけてくれ。
APIはこの慣習を変革するのですが、自然に変化することはありません。
自然界の原理として、エントロピー増大の法則もあります。新たな秩序を
作るためには、大きなエネルギーの注入が必要です。
IBMのエネルギー活用を考えます。

4月13日夕方から、サイボウズパートナーミーティングでした。
サイボウズは直販から、間接販売へ転換しています。販社は大切です。
優秀販売会社の表彰と懇親会です。毎年春開催しています。
今年は190社400名と公式発表です。

たくさん販売して表彰されるのは、定番化しています。大塚商会、富士ゼ
ロックス、富士通XX,日立XX、リコーXXなどで、OBCも加わりました。
グループウェアの領域はノーツが席巻し国産ベンダーも独自商品を提供し
てきましたが、実質撤退し販社として機能しています。

私は昨年、kintone向けのAPIアプリを先行開発し、従来型開発から脱却
を狙う開発者へのサービス提供を追求したのですが、これは失敗でした、
より大きなエネルギーがないと秩序変革ができません。

懇親会では新たな出会いがあります。
今年も、イベント管理ツールのサービス提供者と会話が弾みました。
日立XXには知った顔がもうありません。世代交代です。

2016年春、新規構築のAPIサービスをもとにコンテンツ市場開拓を進めます。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)64歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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