『350万人の家計簿アプリ』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1010
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■━━━━━━[vol.1010]2016/04/22━━■
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01 ┃ 本日のコラム －『 350万人の家計簿アプリ 』
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┃ ／ 藤田 幹夫（PDBマーケティング株式会社）
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PDBマーケティング藤田です。
今週も、2016春のベンダー展示会参加コメントです。
昨日4月21日はウェスティンホテルで開催された、マネーフォワードの
セミナーに参加しました。
マネーフォワードは、スマホ向け無料の家計簿アプリで、350万人の利用
者がいるそうです。
フィンテックという流行語もあり、それに乗る形で話題になっています。
クレジットカードの利用明細、銀行の入出金明細の自動取り込み機能が特
徴で、小規模法人向けの有料会計ソフトの利用者も拡大しています。
私も1年ほど利用しています。月額1000円程度です。
金融機関は自分で作らないで、乗っかるのが好きですから、350万という
利用者数に惹かれ、みずほなど大手金融機関も競って資本参加、提携です。
既存金融、税理士、会計事務所といった既存秩序を壊すのではなく関係者
と連携していくというコンセプトを、前面に出しているので受け入れやす
いのだと思います。
この結果、潤沢な資金もあるので、会場はウェスティンです。
初めての参加でした。協賛でマイクロソフト、IBMの展示ブースもありま
す。
色々な局面で両社との情報交換も狙いです。
無料家計簿アプリは撒き餌的な位置で、会計ソフトが収益源です。
弥生、ミロク、勘定奉行、大番頭、PCAといった既存定番ソフトがある中
へクラウドとして参入しています。
差別化は、金融機関取引明細の自動収集です。
ソフトは仕組みを提供し、データは利用者が入力するという勝手な決めご
とをまず家計簿で打破、利用者の意識を変えて会計アプリ参入です。
利用してみての実態は、三菱に代表されるオンラインバンキングサービス
がワンタイムパスワードなどにより、セキュリティ強化、利用制限があり、
取得できないケースがあるのですが、データ連携の利便性は認識できます。
協力機関として徳島の会計事務所のプレゼンもありました。
会計事務所も、危機意識は高いです。徳島市内の事業所が年間10％減少す
る実態の中、生き残りをかけて、クラウドへの転換です。
既存ソフトベンダーとの関係では、「その他地方取引先の一つ」でしかない。
今マネーフォワードとやれば、「会計事務所として先行数社」になる。
1000社ほどの顧問契約先を、一気に転換したそうです。
基幹業務ですから決めてしまえば進めるだけ。慣れているのが一番いい、
というのは勝手な思い込み。新規ソフトに慣れれば、すぐそれが一番にな
る。
移行への障害、トラブルは50名が一斉にネットワークアクセスすること
によるレスポンス低下だったそうです。
ネットワークインフラ強化が課題となります。
マイクロソフト、IBMはブースがあるのですが、参加者には技術者が少な
かったので時間があり、それぞれと会話できました。
マイクロソフトとは、Office365にはAPIアドインの告知普及戦略につい
て。
IBMとはBluemix APIエコノミーの普及に向けて、APIの組み合わせ事例
について確認、別途訪問のきっかけを作ります。
18：30からネットワーキングパーティ交換会です。
これもいろいろ出会いがあります。
今回は大阪から参加の、47年間会社員を経て起業した方、民泊推進会社の
経理担当女性と情報交換です。
インスクエアもエイジレス起業促進、支援をうたっていますが、47年の勤
務、定年後の起業経緯を淡々と聞くことができました。
会計ソフトとしてクラウドの選択も躊躇がなかったようです。
新しいものを選択するというムードも確実にあります。
上司の許可も不要で、こうしたイベントにはできるだけ参加するというこ
とでした。
たまたま対象商品が、放射線の遮蔽材ということで、私の原子力配管プラ
ント設計支援の経験と重なり、話が弾みました。
47年の業務経験を生かしての起業です。
マネーフォワード350万の顧客ベースは、私にとっては直接活用できそう
にないのですが、数を制して影響力を獲得する事例です。
「多数を利用者として獲得する」サービスも準備します。
5月からは、Office365新規サービスのリリース、新規事業計画が動きま
す。
データベース=コンテンツをAPIとして提供し、新たな経済圏を形成する
状況を目指します。
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▼プロフィール：インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾
長
・氏名：藤田 幹夫（ふじた・みきお）64歳
・出身：香川県丸亀市
・出身高校／大学：香川県立丸亀高校／京都大学理学部
・役職：PDBマーケティング 代表取締役
知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴：1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
1987年 兼（財）データベース白書編集委員2008年廃刊まで
2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任（現在に至る）
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