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『API開発の現状』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1051

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■━━━━━━[vol.1051]2016/06/24━━■

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01 ┃ 本日のコラム -『 API開発の現状 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
毎週金曜は、30万社HPコンテンツビジネスの市場開拓活動を準リアルタ
イムでお伝えしています。
今日は、市場開拓の基盤=プラットホームと設定するAPI=アプリケーシ
ョンインタフェースの開発、準備状況です。

まず、なぜコンテンツ流通にAPIを選択するか。
コンテンツ=データの配布や流通はCSV、PDFといったファイルによる方
式が一般的でした。
特定のアプリケーション固有フォーマットのケースもあります。
データ様式の変更への柔軟性など、実務上の利便性から、XMLも登場しま
した。

現在も、官庁統計などオープンデータと称される、いくつかのデータは
CSVで提供されています。
オープンであることは、利用者が自由に使えなくてはいけない。そのため
には、CSVのような様式で、すべてダウンロード可能とすべき。という考
えもあります。

もっともらしい考えですが、これはデータの更新課題について決定的な欠
陥があります。個別のデータ特性を考慮しても、必ず更新にタイムラグが
発生します。ファイルでの配信は月次更新が基本、頑張って日次更新です。

5年に一回のセンサス=官庁の指定統計や、その補完としての年次調査結果
はそれで問題ないのですが、日々更新されるHPニュース、人事異動、さ
らには瞬間の株価への影響があるニュース情報は、鮮度が命です。
人のオペレーションが介在することなく、情報の配信者と受信者が、リア
ルタイムに連携できることが必要です。

こうしたシステム間連携は、以前からニーズがありました。相互接続には
お互いの交信方式=プロトコルをエラー処理を含めて、一致させる必要が
あり、その確認、調整は個別の組み合わせ単位に行うので、大きな仕事で
した。
重要度と費用対効果から限定的にしか進みません。

APIはコンテンツやアプリケーション保有者が、利用者にアクセスのため
の条件、パラメータを規定して公開します。
利用者はその条件に合致するパラメータを、送信するだけで、結果が得ら
れます。
個別接続よりもはるかに緩い連携です。通信エラー、パラメータの誤解な
どへの細かな対応も一般的には行いません。

より広く、迅速な連携に好都合です。反面、厳密な連携には不適当です。
やり取りするデータも、機能変更やデータの追加があると変化します。
都度システム変更が発生すると大変ですが、XMLやJSONといった方式の採
用で、変更前の機能、データ取得には影響が出ません。
対象とするデータはどんどん拡張していきます。
都度の個別インタフェース設計、実装では時間コストが膨大となります。
簡単な計算で3つのデータと3つのアプリを接続すると、9種のインタフ
ェース設計、開発が必要です。

IBMが提唱する、APIエコノミー=API経済圏の実現は、大きな意味があり
ます。しかし、コンセプトの正しさ、領域の広さ、インパクトの強さはそ
の普及と成功を保証しません。実現までの長い工程があります。

私は、1月からIBM APIエコノミー、マイクロソフトOffice365APIに絞
って活動を行ってきました。
30万社個別HP情報を中心としたAPI群を提供することで、一定のポジシ
ョン獲得を目指します。

IBMへはクラウドBluemixで稼働するAPIConnect環境で提供です。
この環境で、30万社の個別HP情報と、GoogleMapなどの公開情報との連
携をAPIとして提供します。
電話帳情報、法人ナンバー、特許、EDINETなど個別公開のAPIを束ねてい
きます。

インバウンド販売市場向け決済もあります。
銀聯カード、アリペイ、テンセント決済を統合したAPIです。
三井住友VISAカードは5年間で銀聯カード決済を、カードリーダの販売、
提供で普及させました。15000店舗といわれています。

中国国内で急速拡大する、アリペイ、テンセントは、元からカードはあり
ません。リーダ不要です。
APIによって決済用2次元バーコードを生成し、購入者のスマホで読み取
ることで、支払い完了です。
日本でも銀聯レベルの普及まで、今から1年かもしれません。5年が1年に。
APIエコノミーです。

7種類の基本的なAPIを開発中ですが、これが動いてくれません。
チュートリアルをもとに作成しているのですが、少し要件が異なると思う
ように動きません。
ツールの高度化は、ブラックボックス化と同義で、エラーへの対処が限定
的です。

IBMへのヘルプをお願いし、2件解決、進みつつあります。
今週末、もう少し進みそうです。

マイクロソフトOffice365アドインは、公開前審査中です。
タイトル設定も指摘を受けて、訂正「会社INDeX:あの会社は今!」という
名称で、Wordストア公開予定です。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)64歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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