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『多様性と普通の会社』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1065

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■━━━━━━[vol.1064] 2016/07/15━■

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01 ┃ 本日のコラム -『 多様性と普通の会社 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
毎週金曜は、30万社HPコンテンツビジネスの市場開拓活動を準リアルタ
イムでお伝えしています。

今日のテーマは、こちらが努力しても、なかなか思うようにいかない相手
の事情です。
まだ、世の中で一般的でないこと、先進的と表現もできるが、客観的には
変なことかもしれない。こういうテーマを、「いいね」といって使ってくれ
る会社は、やはり多少変わっています。何か、本当に困っていたり、他人
と同じことをやるのは嫌い、いつも自分が先頭を走りたい。
普通ではない会社です。大多数の普通の会社の中から、先進的、変な会社
を探すことが必要です。

大手ベンダーが収益改善を最重要視して、ソリューション提供という言葉
で自社固有製品、サービスの開発、提供を縮小し、言われたことは何でも
やります。世の中に流通する製品を使いこなします。

契約は信用ある当社が行いますが、実務は、外注の契約社員が担当します。
優秀ですからご安心を。環境が変わったら、技術者はすぐ入れ替えます。
当社の固定費リスクがないので、相対的に安くなります。
日本最大のインテグレータといわれるNxxデータなど標準パターンです。

こうした、普通の会社にとっては、コンテンツビジネスは全く関心を持っ
てもらえません。誰も靴を履いてなかった、アフリカで靴を売るようなも
の?
コピー機を売っていた大塚商会も、パソコンも買いたいと客が言ったから
販売開始です。広い意味のマーケットイン市場にゆだねる。

このメルマガでも、何度も伝えてきていますが、自社製品サービスへのこ
だわりと、ITの領域で指導的なポジションを追求するベンダーとして、
IBMとマイクロソフトを一方的に選定し、相手の大きな戦略と重ねようと
しています。

なかなかうまくいかない。
当たり前ですが、現場には普通の会社の原理が浸透しています。

IBMはクラウドサービスでは後発ですから、世界的にアマゾンなどの先行
クラウドサービスを、追いかけるためのプログラムを準備しています。
私は、昨年12月から、この中のスタートアップ支援プログラムを使って、
IBMクラウドBluemixを無償利用しています。

ビジネスコンテンツによる、新しいサービスの創出が目的です。
IBMにとっては、このサービスがIBMクラウド固有サービスとして市場に
提供できることが差別化となります。
世界的に、APIエコノミーというコンセプトも、前面に出しています。

大きな戦略は、それがどんなに正しくとも、個別の活動と必ずしも連携し
ない。一人一人の行動につながらない。
このギャップに苦戦です。
現場の営業にとって、主たる関心は、壮大なコンセプトより、現実の受注
です。

普通の会社の営業行動をとります。
すぐに受注につながらない、コンテンツには関心が持てなくて当然です。
技術サポートも、おそらく大型商談対応でしょう。特定顧客へのソリュー
ション提供、カスタマイズで忙しい。
すぐの数字がない案件は、対応できない。

1月から開始したAPIライブラリ構築は、基本ツールが、API Managerと
いっていましたが、API専業ともいえるStrongloop社の買収もあり4月
にAPI Connectに変更されました。
当然UIなど使い方は異なってくるので、やり直しです。致し方なし。

珍しいことではないのですが、買収ベンダーの製品を組み込むので、プロ
ダクトとしての安定性、品質、機能に問題が残ります。
IBMの基準で出荷しますから、チュートリアルなどあるレベルは整備でき
ているのですが、新サービスは利用実績が少ない。

チュートリアルの部分変形レベルでも、動きが期待と異なります。
設定されている、QAサイトへの投稿も返信はありません。
フォーラムを作っておくので、勝手にメンバー間で意見交換してくれ。と
いった感じです。

まあ、技術の世界ですから、試行錯誤を繰り返すことも無意味ではありま
せん。日々何か新鮮な知識も得られています。
しかし、APIエコノミー創出という共通テーマにとって、最適な方法なの
か疑問です。

困ったときのお助けは、人的なダイレクトルートでアプローチ。
IBMは厳さんです。関係者へのコンタクトを依頼することにします。

普通の会社別件です。
先日、ヨドバシカメラ本社を訪問しました。
Windows95の発売時期依頼ですから20年ぶりです。
決済サービスのご案内ですが、面談いただいたのは、経理部長でした。
システム部門と相談する、という丁寧な対応をいただきました。

20年前は、こうしたテーマも社長の専決で物が進んでいました。
普通の会社になったという感じで、なぜか安心しました。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)64歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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