バーチャルオフィスのinsquare|TOP > インスクエアメルマガ バックナンバー


TOP >> ;『IBMクラウド技術解説会』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1073

『IBMクラウド技術解説会』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1073

■[ インスクエア ビジネスニュース ]━■

 エイジレスな起業支援
 インスクエアが送る【最新!ビジネス情報】
 http://in-sq.com
■━━━━━━[vol.1073]2016/07/29━━■

メルマガ無料購読申込はこちら

━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
01 ┃ 本日のコラム -『 IBMクラウド技術解説会 』
━━┃…………………………………………………………
  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
PDBマーケティング藤田です。
毎週金曜は、30万社HPコンテンツビジネスの市場開拓活動を、準リアル
タイムでお伝えしています。
今日のテーマは、今週月曜午後から火曜全日の1.5日間開催された、IBM
クラウド=Bluemixのテクニカルセミナーの話題です。

アマゾンは、書籍ネット販売における、ピーク時サービス維持のために、
過剰設備を準備してきた。
この余剰設備活用の意味を含めて、価格破壊で参入したクラウドサービス
は完全に定着しています。
当然、セキュリティ、慣れによる自社運用へのこだわりもありますが、圧
倒的な価格差、最新技術の導入スピード、第三者資源の活用など、新たな
サービス提供に際して、不可欠となっています。

当然、従来のインフラ、機器販売ビジネスへ大きなインパクトがあります。
価格破壊で新規参入したアマゾンが、トップを走り、IBM,オラクル、マイ
クロソフトが追いかける構図です。
アプリケーションサービスのセールスフォースなどは、独自のサービス市
場を構築しています。

IBMの場合は、自社運用の環境をハード、基本ソフト、ミドルウェアを一
括して世界中に提供してきました。膨大なレンタル収入です。
これがクラウド化すると、価格は壊れます。新しいメールシステムの使用
料は月額780円からです。

一定のリストラクチャリングは必須としても、トップレベルの技術水準を
維持していくためには、IBMならではの競合ができないサービスによる差
別化が必須です。
ある意味では、広告宣伝の一環としてクラウドサービスを提供するアマゾ
ンと価格勝負は不可能です。

付加価値が高い有用なサービスを提供して、価格競争に巻き込まれない。
技術的な差異が重要となります。
こうした説明会として、1.5日は長いのですが、全体を知る意味で、参加
しました。200名ほどの参加でした。

IBMの主要顧客は当然大手ですから、既存基幹システムとの連携、すみわ
けに注意を払っています。共存を前提として、ハイブリッドクラウドの訴
求です。
私がIBMに注目する理由もここにあります。
巨大なシステムが、大手企業では個別に独立して動いています。
開発要員数千人ということもあります。
従来は、それぞれ個別企業に閉じていました。

同じ業界でも処理の共通化はありません。決済だとクレジットカード番号
入力、確認、与信処理をそれぞれがアプリケーションとして作りこみます。
管理するデータについては、もっと顕著です。
現場で勝手に入力して、きちんと更新することが前提で、外部データの参
照ということは、特別なケース以外はありません。

システムベンダー、システム部門、利用部門、経営者もそれは当たり前で
した。ハイブリッドクラウドは異なります。
自社の閉じた環境=オンプレミスと、オープンな環境=パブリックをつなぐ
ことを意識します。外部の環境変化を、できるだけ早く自社システムに反
映させようと努めます。

理念と現実には大きなギャップがありますので、特に大手の行動がすぐに
変わることはないのですが、大きな流れは作られています。
むしろ、具体的なサービスの提供で、実績を示していくことが大きな変化
を加速します。

さすがにIBMです。体系的にサービスを作っています。
・開発環境の提供:すぐにコーディングができる環境提供です。様々な開
発環境を5分で構築といっています。

・運用インフイラの設計構築:本番運用のためのロードバランスなど自動
的に設定し、開発したサービスが即時運用可能となります。
・データ管理/IoT/モバイル:今風のITテーマを基本パッケージで提供し
ています。

・API:私の最大の関心です。APIエコノミー=経済圏を創出する構想です。
現実の行動は、疑問ですが、その活性化は私の課題でもあります。
・Watson:一般的には人工知能、AIと称されますが、IBMは別の呼称です
が、日本語での提供も進んでいます。

Watsonの特徴は、SDK=開発ツール提供ではなく、ここでもAPIで提供す
ることです。
SDKの利用者は、プログラムコードが書けるエンジニアに限定されますが、
APIの場合は、コード記述は不要です。利用者が一気に広がります。

新しい世界の提案ですから、現実のユーザニーズを反映していません。
勝手に、これが今からのあるべき世界だと示して、環境提供のために投資
をしています。
経験的に、すぐに実現するのは一部で、一部は普及に時間を要し、消えて
いく提案もあります。

私の課題=30万社HPコンテンツはAPIエコノミーです。
IBMの想定とは異なっているのですが、コンテンツの共同活用を普及すべ
くAPIライブラリ提供に進んでいきます。

今日で実質的に7月が終わりです。
8月API構築を加速します。

—————————————————————
▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)64歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
—————————————————————

関連記事

« 6月 2024 5月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31