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『ケニア + 2』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1085

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■━━━━━━[vol.1085] 2016/08/17━■

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01本日のコラム -

ケニア + 2

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坂口真梨奈 (株式会社スパークトレーディングジャパン 代表取締役)
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皆様こんちにちは!
インスクエア アフリカビジネスサポーターの坂口です。

いよいよ、第6回アフリカ開発会議(TICAD Ⅵ)が来週末に迫りました!
本会議(通称TICAD)は、アフリカ開発をテーマとした日本政府主導の首脳級会合です。
今年で6回目となる本会議ですが、これまでは日本で開催されていたのに対し、今年は初めてアフリカ側での開催が決定し、開催地にはケニアが選ばれました。

公式イベントとしてジャパンフェア(展示会)が開催されるため、参加企業の方々は、そろそろ出発する頃ですね。
展示会の対象来場者は、日本及びアフリカ各国首脳、閣僚、財界人、プレス関係者等ということで、アフリカビジネスにおいてキーワードとなりつつある 「B to G」(Business to Government)をターゲットとした展示会になる模様です。

アフリカに注目する日本企業が増えている中、中でも関心の高い国の一つがケニアではないでしょうか。
その理由は大きく分けて4つあると考えています。

①アフリカ54カ国の中で、日本で馴染みのある(聞いたことのある)国であること

②ケニア政府が2008年に「ビジョン2030」を発表し、2030年までに平均経済成長率10%以上という目標を掲げていること(ちなみに、現時点の成長率は約5%と道半ばです。)

③サブ・サハラアフリカにおいて日本のODA最大供与国であること
(よって、ODAに関わる日本企業が複数出ています。)

④アフリカ大陸東海岸に位置するため、日本にとって地理的な優位性を持つこと(日本から南アフリカとケニアへの飛行時間を比較してみると、南アフリカ約25時間、ケニア約15時間と、心理的障壁も低くなると思われます。)

ケニアは、人口約5,000万人、国土面積は日本の約1.5倍であり、11の国立公園を有する自然豊かな国です。
コーヒー、茶、園芸作物などの農業で主力ですが、小売業・運輸・金融などの国内向けサービス産業も経済を支えています。

M-PESAというモバイルマネーを耳にしたことのある方も多いかと思いますが、モバイルマネーサービスやICTが急速に普及しており、ケニアのIT産業は花盛りです。

また、ケニアにおいて注目すべきは富裕層の数です。
一人当たりのGDPは、2015年時点で約1,500米ドルとまだまだ低いものの、アフリカ富裕者数ランキングでは、南アフリカ・エジプト・ナイジェリアに次ぐアフリカ第4位。

特徴としては、東アフリカにおいて同じくイギリス領であった、タンザニア・ウガンダとの結びつきが今でも強く、通関等手続きの統一化や鉄道建設、※共通観光ビザの導入などを積極的に推進していることが挙げられます。
ケニアの主な輸出相手国も、上位はやはりタンザニア・ウガンダです。
(※共通観光ビザは、現時点でケニア・ウガンダ・ルワンダの3ヶ国)
この3ヶ国間での人・モノの動きが活発であることは抑えておくべきポイントですね。

大部分が内陸国であるアフリカ諸国。
島国である日本と比較すると、「長距離」の感覚に差があることがあります。

ケニアの国際的な港であるモンバサから、首都のナイロビまで約500km。
港から隣国へ商品を持って行くために、道無き道を片道1,500km走ることすらあるのです。

輸送ルートにおいては、距離や所要時間よりも、
「国境をいくつ越える必要があるのか?(=途中でビザや検査が必要な国があるかもしれないので)」を優先して考えるビジネスマンも存在します。

今後も、物流のキーとなる経済共同体の動きに注目です。

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▼プロフィール:インスクエア アフリカビジネスサポーター

・氏名:坂口 真梨奈(さかぐち まりな)
・出身:神奈川県横浜市
・役職:㈱スパークトレーディングジャパン代表取締役
・職種:海外ビジネスコンサルティング、貿易
【会社HP】http://sparktrading.co.jp/
【メール】marina.sakaguchi@sparktrading.co.jp
【ブログ】

http://profile.ameba.jp/sparktradingjapan/?frm_id=v.mypage-profile–myname

中小企業としていち早く南アフリカ、レソトに拠点を設立。
人口拡大、経済成長が著しいアフリカ大陸への日本企業進出をバックアップ。
初めての就職で米国へ渡り、以降「外から見た日本」の姿を分析。
海外ビジネスにおいてマーケティングとローカライズを重要視している。
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