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『API公開準備』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1101

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■━━━━━━[vol.1101]2016/09/09━━■

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01 ┃ 本日のコラム -『 API公開準備 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
毎週金曜は、30万社HPコンテンツビジネスの市場開拓活動を、準リアル
タイムでお伝えしています。
APIエコノミーによって、ビジネスコンテンツ市場を開拓するという戦略、
目論見は繰り返し説明してきています。

その実現にはAPIの存在、開発が前提となります。物=サービスがないと
相乗りもできません。
APIエコノミー=経済圏の創出ですから、「こんな立派なAPIが一つありま
す」では先に進めません。最初から、ある「かたまり」が必要です。

8月の経過は、先週コメントしました。
技術的な習熟期間を経て、やっといくつかのAPIがサービスとして提供で
きるレベルになりました。
今週からIBM Bluemix APIConnectが定義するAPIサービス公開の準備に
入っています。

IBMは、APIの作成/運用/管理/認証すべての工程サポートを宣言していま
す。
当然ですが、そこには広範な利用を前提とした、標準ドキュメントが規定
されています。
誰もが使える環境の提供は必須です。

実務としてこれらのドキュメント、提供環境を整備していくのは、かなり
の負荷がかかります。
APIの実体が作成できてくると、このステップに入ります。

なぜコンテンツをAPIで提供するのか、その利用ケース想定と利用者のメ
リットの訴求。
関心を持ってくれた、利用者候補に対する機能告知と、評価利用へのガイ
ド、有料サービスとしての利用許諾、認証、請求の仕組み。

現実的には所定の様式を埋めていく過程で、このサービスの主たるターゲ
ットユーザや用途をより具体化していきます。
漠然と想定していたことをより具体的に、絞り込んでいくことになります。
提供するAPIの機能は、単純化するか、パラメータで多機能化するか。

利用局面想定によって、機能も変化します。
APIでは形が見えないので、コンテンツを参照、確認する評価参照アプリ
もあると有効です。これも準備することになります。

先週から「ストア」で公開された、マイクロソフトOffice365アドインも
API活用の実例です。
Office365APIを使って、word文書記載の文字列を取得します。取得文字
列をBluemix上で作成したAPIを経由して、HP記載ニュースを中心に、
会社に関する情報を提供します。

日常的に利用するアプリケーションからAPIの存在、有用性を理解してい
くことを狙いとしています。無料提供です。

従来はコンテンツの独自性、訴求点を、対面でデモを交えて説明してきま
した。その結果として、いくつかの継続利用の顧客が存在しています。
APIは開発段階からの組み込みが基本ですから、より広く存在を知っても
らい、その利点と限界を理解してもらう必要があります。
調査会社の提供する与信情報ではなく、件数もHPを有する企業限定で、
30万社であること。

HPに記載された情報を毎日収集し、独自基準で、編集して提供すること。
調査会社と違って、数千人の調査員がいないので、収集コストは大きく低
減できること。

このメルマガを書いている時点では、Bluemixには第三者APIの告知、利
用推進の仕組みがありません。

主たる利用者の想定は、大企業のインハウスで運用する社内データをクラ
ウド=BluemixでAPIを使って公開することです。
歓迎されない、提案になるかもしれません。

しかし、顧客情報管理と、業務、行為に名称がついている、いないにかか
わらず取引先の情報の更新は、どこの企業もやっています。
10件のところ、10万社の大企業、様々です。
登録時点は名刺かもしれませんが、現在の属性参照はHPが中心です。

担当者が、Googleで社名を入力して参照、訂正します。
30万社が100件の取引先があると3000万社の入力参照。
1社1分かかるとして、50万時間、8時間x365日=2,920時間ですから
166人がフルに1年間の仕事になります。

今年から法人ナンバーも記載が義務づけられました。
公式サイトにアクセス、社名入力、法人ナンバーのコピペも加わります。

創意工夫でAPIエコノミーの開拓です。

正しい理念を実現するには、あるレベルの技術力が必須です。
APIの品質向上も必要ですが、公開準備に入りました。
相手=IBMの戦略・意向があることです。
ネゴシエーション=折衝とAPI品質向上両面の活動を開始します。

出口が見えてきました。
繁栄への道か、終焉へつながる出口か不明ですが。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾

・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)65歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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