『高血圧症の認定と医薬品販売をめぐる恐い話』 インスクエア ビジネスニュース Vol.523
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■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.523] 2014/04/22━━■
‥‥◇◆ 目次 ◆◇‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
01:本日のコラム…『高血圧症の認定と医薬品販売をめぐる恐い話』
/ 重村達郎 (弁護士)
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03:その他お知らせ
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01 ┃ 本日のコラム - 『高血圧症の認定と医薬品販売をめぐる恐い話』
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┃ /重村達郎 (弁護士)
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今般、高脂血症の総コレステロール下限値などとともに、高血圧症の下限基準
値が135から147に引き上げられるそうです。今まで医者から高血圧症と
して降圧薬を処方されていた患者にとっては、はしごを外された気分です。
これに関連して、理研―小保方さんのSTAP細胞研究論文不正疑惑のヒー
トアップした報道に隠れて目立ちませんが、製薬大手ノバルテイスファーマ社
及び武田薬品による、高血圧治療薬等の宣伝をめぐる臨床試験データ改ざん問
題は、ビジネス上、企業倫理上、看過出来ない重要な問題を提起しています。
新聞報道によれば、ノバルテイス社日本法人は、2013年5月に、高血圧薬デ
イオバンについて、5大学での臨床試験への社員の関与を公表し、前後して日
本循環器学会が同薬に関する京都府立医大の論文を撤回、同医大や慈恵医大が
「データに人為的操作」があったと発表しています。
これをうけた厚労省の検討委員会では、昨秋、「個人ではなく、会社が臨床研
究に関与」とまとめ、同省が薬事法違反で同社を告発する騒ぎになりました。
そして、同社が再発防止に向けた社内ルールを策定し、法令遵守の徹底を図
る社内研修の実施等、再発防止に取り組む中で、今度は白血病治療薬タシグナ
の臨床研究にまた社員が関与していたことが判明し、同社がこの問題について
第三者委員会を設置して調査した報告書がこの4月初めに公表されました。
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