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TOP >> ;Archive: 14. 7月 2016

『■中国流海外展開 成功のカギ』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1064

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■━━━━━━[vol.1064] 2016/07/14━■

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01本日のコラム -

中国流海外展開 成功のカギ

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坂口真梨奈 (株式会社スパークトレーディングジャパン 代表取締役)

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皆様こんちにちは!
インスクエア アフリカビジネスサポーターの坂口です。

今日は、「どうやって中国企業がアフリカでも事業を拡
大させているか」についてお話をしてまいります。

南アフリカには、チャイナモールがいくつもあります。
ショッピングモールというよりは、
「大きな倉庫」に100店舗程のテナントがひしめき合っ
ているイメージです。

その中には、資材から、洋服、家電、雑貨、家具、食品
等の様々な店舗が入っておりいつもお客さんで賑わっています。

注目すべきチャイナモールのスキームとして、彼らは
オープンからの約1-2年、他モールに比べて半額程度の
破格の値段売り出します。

そこで現地での知名度を一気に上げていくのです。

安定的な集客を得るまで、これを約1年程続けます。

その後、少しずつ値段を上げていき最終的には、
他より「少し安いくらい」までに持っていくのです。

現地の方からすると、
以前に比べれば値段は上がっているのですが、それでも他に比べれば安い。

オープンからの約1年間で、

「チャイナモールは他より安い」といった「マインドセット」
を、複数企業が協力し合うことで上手く成し遂げています。

こうやって、現地で知名度を上げるために、広告費代
わりに値引きをし、固定客を獲得しているのですね。

これは何も、私たちも同じように「値段で勝負するべき」
だと言いたい訳ではありません。

私自身が感じている中国企業から学ぶべきポイントとして
中国のビジネススタイルの一つに、「複数企業が協力しな
がらにビジネスを拡大させる」という方法があります。

一社で出て行くよりも、
様々な業種がまとまって進出する方が
集客力もアップし、ブランディングにもなる
ということを非常によく心得ていると感じるのです。

日本にある「中華街」を想像して頂くと分かりやすいか
と思います。
また日本に限らず、色々な国に「チャイナタウン」が
存在しますよね。

ただでさえ、海外でモノを売るということは、
現地の方からすれば「見たことないモノ」である可能性もあります。
また文化も好みも異なるので、そう簡単ではないはずです。

そのためには、同じ文化を持つ人間同士が、
気づいたこと、感じたことを情報共有していくことで
「お互いにメリットが生まれていく」ことがあるのでしょう。

一概には言えませんが、日本企業は、
「競合相手には情報共有を嫌がる」風潮が強い気がします。

「先行者利益」を見据えて、

「この情報は誰にも教えたくない」という気持ちは十分に理解できるのですが、
アフリカマーケットにおいては、日本企業における前例が少なすぎるのです。

現在日本国内には、約380万社の企業が存在すると言われています。
そのうち、何らかの形でアフリカ(54カ国)に進出している企業は
たったの 700社/3,800,000社 = 0.000184%です。

さらに言えば、この700社は

インフラ資源関連、自動車メーカー等の大企業ばかりで
中小企業はほんの一握りです。

進出「前」に苦戦している企業の方が圧倒的に多いため、
進出「後」の「成功例」や「失敗例」を探すことが難しいのです。
数少ない事例の中でも、自分の業種や規模に当てはまる事例は
さらに少ないのではないでしょうか。

そんなアフリカでは、
「海外既存企業から学ぶ」
「日本企業同士で積極的に情報共有をする」

この二点がポイントになってくると考えています。

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▼プロフィール:インスクエア アフリカビジネスサポーター

・氏名:坂口 真梨奈(さかぐち まりな)27歳
・出身:神奈川県横浜市
・役職:㈱スパークトレーディングジャパン代表取締役
・職種:海外ビジネスコンサルティング、貿易
【会社HP】http://sparktrading.co.jp/
【メール】marina.sakaguchi@sparktrading.co.jp
【ブログ】http://profile.ameba.jp/sparktradingjapan/?frm_id=v.mypage-profile–myname

中小企業としていち早く南アフリカ、レソトに拠点を設立。
人口拡大、経済成長が著しいアフリカ大陸への日本企業進出をバックアップ。
初めての就職で米国へ渡り、以降「外から見た日本」の姿を分析。
海外ビジネスにおいてマーケティングとローカライズを重要視している。
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