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TOP >> ;Archive: 07. 10月 2016

『シーテックAIの動向』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1114

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■━━━━━━[vol.1114]2016/10/07━━■

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01 ┃ 本日のコラム -『 シーテックAIの動向 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
毎週金曜は、30万社HPコンテンツビジネスの市場開拓活動を、準リアル
タイムでお伝えしています。
今日は、今週参加した展示会、セミナーで感じた事柄について記します。

秋は、毎年IT関係のセミナーや展示会がいくつも開催されています。
東京ビックサイト、幕張メッセ、ホテル宴会場など場所も様々です。
4日(火)幕張メッセで開催された、「CEATEC JAPAN」へ参加しました。
主たる目的は、同じ幕張メッセで開催された、総務省主催「ICTイノベー
ションフォーラム」のパネルディスカッション聴講でした。

まずシーテック。
常連の大手ベンダーが、展示会場を埋めます。
最近は、ほとんど独自性があるサービス、商品はなくいわゆる「標準技術」
の応用事例です。日立、富士通、NEC違いもよくわかりません。
それぞれは工夫して差別化しているのでしょうが。

テーマはIOTですから、関連技術が紹介されています。
数十億のデバイスが接続され、リアルタイムに収集したデータが処理でき
る。
従来から、応用例といわれたのが家電品です。
冷蔵庫にセンサーがついて、外出先から温度管理ができる。
さすがにこれではインパクトがなかったので、普及はないようです。
コンテンツがないと、市場は作れません。

IOTに乗せるコンテンツについての研究、実践テーマは残念ながら見当た
りません。残念というのは正しくなくて、まだみんなが技術開発をやって
いる間に、私がキラーコンテンツを見つけるチャンスがある。と解釈です。
IOTもコンテンツビジネスです。

リクルートはAIに注力し、「Data Robot」を展示です。
ロボットといっても、2足歩行の形があるものではなくて、機械学習自動
化プラットホームです。
「世界最高峰のデータサイエンスをソフトウェアに集約」とあります。

AIの適用を支援するツールです。
世の中にあるAIエンジン、Google、Watsonなどへ対象データを渡して、
機械学習させるための準備工程が対象です。
AIも実運用には前段階の、モデリング、機械学習過程が生命線です。学習
アルゴリズムも様々です。
そうです、コンテンツに適したモデル、アルゴリズム選定です。

新しいツールが出てくると、それを使いこなすためのコンサルティングが
ビジネスとなります。
大手専門コンサルは「AIを魔法の箱にしていませんか?」というのがキャ
ッチでした。
25分ほどのミニセミナーを聞きました。
従来の統計モデルとの比較、AIエンジンの特徴など、よく整理ができまし
た。

事例も紹介されたので、再度統計モデルではなくて、AIの優位性を個別質
問しました。
特定目的への適用には、モデル解析データの収集、編集が必須です。
この工程で、AIの特徴とされる「非構造データ」の投入ではなく、データ
編集者による高度な整理による構造化が行われています。
いまさら、統計モデルではお金にならないということで理解。

AIの世界も、エンジンからデータ編集、モデル学習ツールへ、その適用コ
ンサルティングと領域が拡大です。
いつの日にか、機械学習自動化プラットホームは「コンテンツプラットホ
ーム」に拡張されます。
個別にそれぞれの分析者が、投入データを収集するのは、あまりにも非効
率です。誰がいつ気が付くか。

いまだに、ビッグデータの成功事例は、「おむつの隣にビール」です。
それに替わる典型事例が出てきません。
これは自社POSデータだけで、分析可能です。
より複雑化する分析には周辺データも拡散します。
ツール利用に限定されて、適切な外部データ収集、整理が追い付かない。

ICTイノベーションフォーラムシンポジウム。
いくつか印象的なコメントがありました。

ICTの領域では、研究開発と事業化は分離できない。
研究過程から最新技術を使いこなして、ベストプラクティス=最も効率的
な方法を追求すべき。
今の標準技術から遊離した研究は存在しえない。

研究開発から事業化まで、一気通貫で進めるべき。シリコンバレーではそ
うなっている。大学は基礎研究などといってはいけない。(IPSの世界とは
違う)大学教授の人的交流の狭さが、人材育成を阻害している。
ビジネスモデル作成、事業化へ適切な体制が組めていない。
(卒業生のいる会社程度しか紹介できていない)

私が考えさせられたのが次のコメント。
共通プラットフォーム=水平の標準、は事業化が困難である。
成功しているのは垂直統合。

私がいつも感じていることですが、はっきり指摘されるとつらい。
垂直とは、具体的なソリューションとしての提供を意味すると理解します。
セールスフォースは、営業活動にかかわる業務ソリューションを提供しま
した。
Googleは、インターネット検索サービスに、広告掲載機能を付加=
AdWordsすることで、たくさんの広告主に告知ソリューションを提供して
います。

30万社HP情報はどんな垂直モデルを提案できるか?
市場創造まで創意工夫です。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)65歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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