『パソコンの遠隔操作と「真犯人」からのメール、ネットセキュリテイ』 インスクエア ビジネスニュース Vol.545
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■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.545] 2014/05/27━━■
‥‥◇◆ 目次 ◆◇‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
01:本日のコラム…
『パソコンの遠隔操作と「真犯人」からのメール、ネットセキュリテイ』
/ 重村達郎(弁護士)
02:海外情報セミナー企画 第一弾
マレーシア進出セミナー特別無料ご招待。
03:その他お知らせ
1 インスクエアの最新情報
・4月インスクエアイベントレポート
「PC何でも座談会」
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01 ┃ 本日のコラム -
┃『パソコンの遠隔操作と「真犯人」からのメール、ネットセキュリテイ』
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┃ / 重村達郎(弁護士)
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他人のパソコンを遠隔操作して小学校襲撃など9件の犯行予告を送ったとし
て起訴され、無罪を主張していたIT関連会社元社員のK被告人について、保
釈―公判中に、報道各社などに新たに「真犯人」を名乗る人物からのメールが
届き、そこには「K氏にウイルスを仕込んだ、1億ほど補償してあげて」など
と書かれていた、とのことでした。
K氏は、「自分ではない、そもそも公判中だったわけで、パソコン・スマホ
に一切手を触れていない」として、無罪の根拠としても主張していましたが、
捜査当局は保釈後のK被告人の行動などからメールはこの元会社員自身が送信
したものと見て、自宅を捜索して調べを進め、東京地検が裁判所にK被告人の
保釈取消しを申請するに及んで、K被告人が自作自演を告白して出頭し、保釈
を取消されて収監される結果になりました。
そもそも他人のパソコンを遠隔操作することにより、どのようにして身元を
わからないように犯罪を指示したり、犯行予告をする事が出来るのか、パソコ
ンに詳しくない私には理解しがたいところです。
しかし、これまで警察の不手際により4人も誤認逮捕されるなど特異な経過
を辿ったこの事件も、パソコン等を利用した愉快犯的な犯罪の一つにすぎず、
真犯人を名乗ったK被告人の自作自演劇は、あまりにも稚拙というか、自己過
信―自己顕示欲と裏腹の策におぼれた感があります。
報道によれば、今回の件は弁護団も知らなかったとのことで、それまで人違
いによる公訴棄却または無罪を主張していたようですが、事ここに至っては、
弁護士としては、無罪立証どころか、はしごを外されたような気分でしょうね。
一方、政府は、企業や政府機関などへのサイバー攻撃対策を強化するため、
来年度をめどに現在の情報セキュリテイ政策会議よりも権限を強化した「サイ
バーセキュリテイ政策会議」を創設して、事務局トップに事務次官クラスの
「内閣サイバーセキュリテイ官」を設置し、安全保障担当の内閣官房副長官補
が就任してNSC=国家安全保障会議とも緊密に連携することにしたそうです。
そして、今国会にこうした政府の取り組みの前提となる「サイバーセキュリ
テイ基本法案」を提出して成立をめざし、あわせて、サイバー分野に精通した
人材を増やすため、情報セキュリテイに関する国家試験を2016年度にも創
設する方針を決めた、との報道がなされています。
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