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TOP >> ;Archive: 13. 5月 2016

『APIエコノミーへの道』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1021

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■━━━━━━[vol.1021]2016/05/13━━■

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01 ┃ 本日のコラム -『 APIエコノミーへの道 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
連休が終わり、世の中も2016年度の活動再開です。
30万社個別HP情報の市場開拓も加速です。あと12か月。

今日のテーマは、IBMが提唱するAPIエコノミー実現です。
理念がきれいで、論理的な整合性があるということは事業としての成功を
保証しません。私も失敗を重ねてきました。

逆に、特に目新しくもなく、感動もないが普通に使う、購入する商品、サ
ービスがたくさんあります。
大塚商会のコピー機、今のアスクルなどです。

このメルマガで、何度もお伝えしてきているように、30万社のHP情報提
供ビジネスの市場開拓は、コンテンツへの関心が高まることが必須です。
ITC市場はハードからソフトへ、個別開発からパッケージ、クラウドによ
るサービス化を経て、いよいよコンテンツの時代です。(思い込み)

昨年は、新しい環境を拓くのはベンチャーの課題、ということで、
kintone,ECCUBEなどとのAPI連携を追求してきましたが、これは誤りでした。
新興ベンダは部分最適化が特徴です。
気の利いた担当者が、ある課題にたいして勝手にさっさと作ってしまう。
コストもかからない。
従来の、基幹の仕組みを変革するわけではありません。
ソフトを作ってやるから、データ=コンテンツは現場で適当に、という常
識に対して、大きな変化を起こすには、大きな力が必要です。

IBMのAPIconnect、マイクロソフトOffice365APIへと対象を絞っての活
動に転換してきました。
来週から、IBMとのコンタクト開始です。
APIエコノミーへの道です。
理念は正しいのですが、事業化はIBMといえども困難です。

否定的な実態から。
アプリケーション間の連携モデルは、10年前にXMLと一体的にWebサービ
スとして提供されましたが不発。理念は同じです。
私自身、PDFからXMLへの自動変換を事業ドメインとしましたが、清算です。
その後、アマゾンの拡大によりAPI公開の動きはあり、価格.com,食べロ
グ、yoyaQ.comなどが公開しましたが、現在は新規受け付けを閉じています。

APIエコノミーには具体的なメリットの提起が必要です。
APIを使ってたくさんの開発者が、そのデータを参照して、自社サイトへ
誘客してくれる。という甘い話はないことはすでに周知です。
APIがたくさん出てこないと、利用者が増えない、利用者が少ないと認知
度が高まらない、API公開が停滞する。
逆スパイラルのリスクです。

あるべき姿は、いくつかのAPIが公開される。興味半分で使ってみる利用
者が出てくる。結構いいのではということで、自分も公開素材を探す。新
規テーマの検討過程にAPIサーチ、検討が追加される。APIの組み合わせ
でユーザニーズに迅速に応えられるサービス構築ができる。
APIがクラウド環境のインフラとして定着する。

この全過程を、私が一人で負うことはできません。
先駆者として、どこかのポジションを担うことで、市場を開拓に寄与します。
1つのヒントはIBMの事例セミナーで得ることができました。
寺田倉庫のminikuraというサービスがAPIとして提供されています。
個人の日常的には使わないものを預かるという、倉庫の基本サービスです
が、APIとして提供されると、情報にとどまらない新サービスの可能性が
広がります。

物の管理、配送がAPIによって外部化されるので、小さな規模からの事業
開始にリスクがなくなります。
従来から進めてきた、銀聯カード決済と組み合わせると、中国への物販も
簡単に構築できます。商品の供給体制、消費者への告知に集中できます。
まずいくつかのAPIビジネス事例を自分で作ります。
APIエコノミーへの道です。

現実のツールとしてのAPIConnectは、使うことについても決してハード
ルが低くありません。
提供側の想定は、「個別のデータベースをAPIで公開すること」が中心で
すが、私のAPIへの期待は「複数コンテンツ利用ノウハウの提供」です。
簡単にAPIが構築できて、柔軟に、自由な組み合わせが短時間で実現する。
容易ではないのですが、市場拡大がツール機能拡張を加速します。

IBMは開発力、代理店、大手ユーザへの十分な影響力を有しています。
世の中の変化を起こしてきた実績も豊富です。
今も変革を提唱するポジションをとっています。
汎用機からIBMPCへ、その後レノボへ売却、ハイブリッドクラウドを主力
商品に。

残念なのですが、国産ベンダーは変革提起から撤退し、マーケットイン=
市場追従に徹底を加速です。
日立は営業2万人の増員です。(5月9日日経新聞)原子力含めて製品どう
する?

一方では、IBMもうまくいかないケースもあります。近いところではクラ
ウドメールVerce。
メール履歴から相手先や、業務の重要性を自動判定するという、画期的な
サービスです。
月額714円でテレビCMもありましたが、利用中という声を聴きません。

APIエコノミーへの道、IBMとともに進めていきます。
Office365APIとの連携も、強化できるよう推進します。

Office365アドインは先週エントリーしました。
いくつかの指摘事項があり、改修中です。
目標5月中にストアからOffice365ユーザに公開の目論見です。 

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)64歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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