『アジアからの観光客に席巻される日本と起業のヒント』 インスクエア ビジネスニュース Vol.754
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■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.754] 2015/04/07━━■
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‥‥◇◆ 目次 ◆◇‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
01:本日のコラム…「アジアからの観光客に席巻される日本と起業のヒント 」
／ 重村達郎（弁護士）
02:その他
イベント報告：【会社を潰さない「ｽﾄｯｸﾋﾞｼﾞﾈｽ」を作る方法】
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01 ┃ 本日のコラム －
┃「 アジアからの観光客に席巻される日本と起業のヒント 」
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┃ ／ 重村達郎（弁護士）
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先日、年度末で業務が比較的すいている時期を狙って、久しぶりに４泊もと
って家族旅行に行ってきました。今回は九州北部４県の旅で、博多を基点に街
歩きをしたのは呼子、唐津、有田、平戸、日田、湯布院、中津、宿泊した武雄、
筌（うけ）ノ口、別府の各温泉はいずれも源泉掛け流しです。
先頃、春節時の中国・台湾からの観光客による大盤振る舞いの買い物の行状
が話題になっていましたが、今回は、地理的に近いとはいえ、九州地方の小都
市でさえ、中国、台湾、韓国等からの観光客がざっと全体の１／３を占めるか
と思われる程、街を闊歩し、辺り構わず大声で中国語やハングルが飛び交う光
景にあい、あらためて、アジアンパワーに感慨を深くしました。
イカの活き造りで有名な呼子にある名護屋城の広大な城郭跡は秀吉の朝鮮出
兵の拠点とされ、有田・伊万里の磁器はその時に連れてこられた朝鮮の陶工が
ルーツ、平戸はザビエルを初め、西洋との交易における中継基地の役割、隠れ
キリシタンの歴史を有するなど、九州は昔から異文化交流の窓口になってきた
ところですから、今日、アジアからの観光客が大量に山間の小都市にまで訪れ
るのも当然かもしれません。
彼らが日本を旅行先に選ぶ理由は、相対的に安くすむ旅行費用もさることな
がら、豊かな自然とおいしい食事、温泉を含めた伝統文化ともてなし、品質の
髙い日本製品への信頼と治安の良さといったところですが、これらニッポン観
光への期待値は、日本がめざすべき地味ながら平和かつ安全でクオリテイの髙
い生活と商品の大切さを先行して具現しており、起業のヒントにもなっている
ように思います。
その一方で、日田の伝統的建造物群保存地区である豆田町界隈で売っていた
杉の下駄や、湯布院の観光客向けの土産物屋で売られていた醤油や味噌などは、
大方が外国産の材料だったり、または添加物が大量に加えられた相対的に価格
の安い二流品で、本物の製品に出会うことは難しくなっています。大分県では
知事により一村一品運動が提唱され、今では多数ある特産品が、駅の名品店で
も置いていないことがしばしばでした。
他方、ブランドで差別化を図ろうとすれば、有田焼の柿右衛門窯のように、
職人集団による分業作品であるにもかかわらず眼の飛び出るような価格になっ
ている一方で、湯布院の金鱗湖脇にある亀の井別荘直営の喫茶店では、コクの
ある珈琲と静かな雰囲気の中でゆったりとした時間が流れていて、旅とか休息
とは何かを教えてくれます。
ネットで見つけた別府温泉での宿は素泊まり中心で個食、見晴らしの良い階
上に広い天然の共同浴槽があるだけで、チップもいらずカード払、職場の延長
のごとき温泉慰安旅行がめっきり減った中で、湯快リゾートなどの３６５日同
一料金、バイキング形式の夕食と並び、温泉旅館における新しいビジネスモデ
ルで広く海外の顧客も集めています。
一方、坊がつるなど九重山系の山麓にある筌ノ口温泉の旅館は、敷地内の林
の中にある混浴の大きな露天風呂を初め、温泉だけは泉質・雰囲気ともすばら
しいものでしたが、施設は古く、時代の変化に対応できなかったのか、周囲に
あった旅館や休憩施設はいずれも廃屋になり、１軒宿になってしまっています。
また、どこに行っても未だに黒田官兵衛ゆかりの築城とかの売り出しが多く、
やや辟易でしたが、これらはいわば他人のふんどしで相撲をとっているような
もので、いつまでも歴史テレビドラマ仕立ての人気が長続きするとは思えませ
ん。
歴史や伝統を大切にするのは大切であるとしても、時代を先取りする感性と
創造性のないところに良い未来が期待できないことは起業の場合と同じようで
す。日本に観光に来て量販店を訪れ、電気釜やオーブンまで購入して持ち帰る
エネルギッシュなアジアンパワーの行く先は、成熟社会における静かな滞在型
観光の過ごし方かもしれません。
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▼プロフィール：
・氏名：重村達郎（しげむらたつろう）
・ひまわり総合法律事務所 弁護士（大阪弁護士会）
t-shigemura@himawarilaw.com
事務所ＨＰ・個人ＨＰ 各名前で検索してください
京都大学法学部･経済学部卒
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02 ┃ その他のお知らせ
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┃インスクエアイベント報告
┃【会社を潰さない「ｽﾄｯｸﾋﾞｼﾞﾈｽ」を作る方法】
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会社を潰さない「ｽﾄｯｸﾋﾞｼﾞﾈｽ」を作る方法【IS×天狼院】】
またやって欲しいなど、参加者から高評価のセミナーとなりま
した。
■まず前半は、インスクエアを事例にして
『起業で失敗しない為のストックビジネスとは何か？』を理解
するための講義です。
日本の起業の現状について、各種データを分析しながら
インスクエアを生み出した経緯＝ストックビジネスが生まれる
過程を紐解きます。
加えて、ストックビジネスとは反対のフロービジネスについても
短期、長期、収益性を比較しながらそれぞれの長所短所を解説。
■天狼院店主三浦さんからのするどい質問に大竹が一つ一つ答
えていきます。
「なぜ、ほとんど資金をかけずに事業が立ちあげられるのか？」
「なぜ、インスクエアは今や予約待ち状態なのか？」
三浦さんが途中で「奇跡のビジネスモデル」と評したことが印象
的でしたが、その理由として「ポイントは信用は貯金です。信用
は現金です。」と大竹が答えていました。
実際に信用が貯金だという根拠はビルオーナーのストックを有効
活用して想定以上の結果を出し続けて来たことを見てきています
ので、納得できました。
それは40歳を過ぎて起業する人の会社存続率が高い理由にもつ
ながり実際にどうやって信用をお金にするかのエピソード『1億の
”えっ？”』の話に会場は大いに盛り上がっておりました（笑）
詳しくはこちらのレポートをご覧下さい
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