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『業界団体の参加は意味があるか?』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1007

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■━━━━━━[vol.1007] 2016/04/19━■

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01本日のコラム -
業界団体の参加は意味があるか?
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松澤 和重(株式会社CNETメディアサービス)
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こんにちは。
ITサポーターの松澤です。

現在は取得したデータ復旧事業の再構築のプランを検討中です。
調べれば、この分野の事業者の多いこと。各社、ウェブサイトで同じようなサ
ービス内容を紹介しているので差別化が難しいところです。

市場としてはそれほど大きくもないので、一社に収れんするということがない
ようです。パソコンや携帯、メモリの問題が起こると、ウェブサイトなどでた
ままた見つけて、または近所にたまたまあるショップで、価格が安いか、何等
か理由でお世話になる、そんな感じのようです。

各社、同じようなウェブサイトで同じような文言でサービスを案内しています
が、その中で「参加加盟団体」というキーワードが出てきます。

当社の関係する事業だけでもデータ復旧関連、デジタルサイネージ関連でそれ
ぞれXXXXX協会、○○○○コンソーシアムなど、○○○○研究会、など、
様々な団体があります。

はたして、これらには参加するメリットはあるのでしょうか?
誰がどういう恩恵を受けるのでしょうか?

ケースにもよると思いますが、ユーザー企業で、ユーザー同士が集まって情報
交換をする目的の場合は意味がありそうです。利害が一致します。

事業提供業者が集まった、いわゆる業界団体的な団体というのは判断が難しい
ところです。個人的には、業界団体に参加する企業は横並びで、何かから自分
たちを守ることが目的ではないかと映ります。この中でいくら研究や意見交換
をしても発展的な思考にはならないような気がします。

やる気のある企業同士がパートナー関係を構築するのは意味がありますが、団
体として何かやることの意味があまり感じられません。

しかし、自分も含め、企業の担当者の立場になると少々違うようです。
12、3年ほど前、前職で私はXBRL(財務諸表のXMLデータ交換)の担
当でした。当時はインターネットでのデータ交換の標準化が始まり、XBRL
についてはXBRLコンソーシアムという団体がありました。

担当者としては、他社の動向や自分たちのポジションを確認するためにも、そ
して、この団体に参加すると何かいいことがありそうな気がしたので、この団
体に参加をしてもらいました。

結果はどうであったかというと、参加してもしなくても同じでした。何かした
気にはなりますが、それ以上は何もありませんでした。それは、その会がどう
であったかというよりも、その中で主催者的な立場になるくらいの何かがない
と無意味だということに気が付きました。

当社では、データ復旧事業の一環としてデジタル・フォレンジックサービスも
検討していますが、この領域にも研究会があります。これらの内容を見ていて、
先に述べた十数年前のことを思い出しました。

参加するなら、どこにもない特徴のある技術やサービスがないと意味がないな
と改めて認識しました。「教えてあげますよ」くらい言えないと。そして、団体
をやるなら主催者にならないとメリットはないですね。

あっという間に4月も終わりに近づき、4月の営業日はあと1週間とちょっと
です。連休は貴重な時間となりそうです。

では。

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▼プロフィール:
・インスクエア公式サポーター IT担当
・氏名:松澤 和重(まつざわ かずしげ)
 http://www.cnet-media.co.jp/contact
・所属:(株)CNETメディアサービス 代表取締役
 http://www.cnet-media.co.jp
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