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TOP >> ;Archive: 23. 9月 2016

『クラウドサービスAPI比較』 インスクエア ビジネスニュース Vol.1109

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■━━━━━━[vol.1109]2016/09/23━━■

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01 ┃ 本日のコラム -『 クラウドサービスAPI比較 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
毎週金曜は、30万社HPコンテンツビジネスの市場開拓活動を、準リアル
タイムでお伝えしています。

今日は、コンテンツ配信環境として準備を進めているAPI=アプリケーショ
ンインタフェースが、クラウドサービス会社でどう扱われているかの比較
です。
すでに、IBMとマイクロソフトに連携ターゲットを、絞り込んで進めてい
ますが、具体的な提案にあたって、各社の特徴を整理しました。

対象となるのは、IBM Bluemix、マイクロソフトAzure、世界最大のクラ
ウドAWS=アマゾン、SaaS=ソフトウェア・アズア・サービスのセールスフ
ォース4社のサービスです。
以下、Bl=Bluemix/Az=Azure/Aw=AWS/SF=セールスフォースと略します。

比較の目的は、IBMとマイクロソフトへのAPIサービス提案に際して、ビ
ジネスコンテンツの提供により両社が競合他社との差別化、優位確立に寄
与することを訴求するためです。
したがって、一般的な機能比較ではなく、APIに偏った国内限定の評価で
す。

以下3つの観点からの比較です。
1.サービスの認知、提携会社数の比較
2.APIのポジショニング=重要性理解
3.コンテンツの提供状態

1.サービスの認知、提携会社の比較
 どれだけの会社が、各社のサービスを利用、認知しているかということ
 です。日経新聞では定期的に広告欄を使って会社認知アンケートを取っ
 ています。
 そんな大変なことを行うことなく、30万社HP情報を利用し、瞬時に集
 計ができます。あるレベル以上に関心を持ち、利用、認知、提携してい
 る場合、各社のHPにリリースを含めて記載すると仮定します。

 30万社HPデータベースを「セールフォース OR sales Force」といっ
 たキーワードで検索します。該当件数が以下です。
 Bl:9社/Az:106社/Aw:213社/SF:334社
 SFが最大というのは日本での活動の歴史からも納得できます。
 クラウドとして活動開始の順にAw,Azです。
 
 Blについては極端に少ないのですが、当社PDBマーケティングも含ま
 れていますから、今回の基準では実態と判断です。ブランドとしてIBM
 が大きいので、Bluemixとしての表現がなされていないケースも想定さ
 れます。

2.APIのポジショニング=重要性理解
 まずAPIの認知度として、同じく30万社HPから「API」で検索します。
 979社が該当します。まだまだ重要視されていないのが実態です。
 
 4社それぞれのサービス紹介から、APIの位置づけ、提供状況を見ます。
 各社サービスとして提供していますが、APIエコノミーとして、独自の
 市場創出を訴求するのは、BlとAzです。
 
 SFは特定のアプリケーションサービスですから、個別機能追加のため
 の開発環境としての提供が中心です。連携ベンダー向けのAppExchage
 によれば、世界で400万インストールが実績です。国内では199件登
 録されています。

3.コンテンツの提供状態
 コンテンツへの取り組み実態です。
 法人が利用するコンテンツは、40年前から、企業情報(与信)、ニュース、
 株価、特許です。Azが最も豊富で、世界最大の情報会社D&Bがデータクレ
 ンジング関係で10種類のサービスを提供、トムソン・ロイターのニュー
 ス、ヘルスケア、銀行施設案内などが準備されています。
 国内提供はありません。
 
 Blは最も強くAPIエコノミーを訴求していますが、コンテンツの提供はな
 く、APIを使って「他のユーザと協力しましょう」というコピーです。
 既存自社運用の、基幹システム蓄積データをAPIで抽出しての提供を呼び
 かけます。自社運用環境維持を前提とした、ハイブリッドクラウドです。
 
 SFではAPIではなく、アプリケーションとして、郵便番号住所変換が無償
 で提供されています。Awでは存在確認的なアプリが唯一提供されています。
 これは、アメリカ以外からはアクセスもできません。

以上が調査結果です。

想定と異なっていないのですが、APIエコノミーへの道は容易ではない。
特に日本では、パッケージ導入といっても、会社の個別仕様として大きな
改変が慣習化しています。
このカスタマイズ市場が膨大です。APIはそのための道具としての扱いで
す。

コンテンツファースト=コンテンツありきの情報システムは、まだ実績が
ありません。
IBMのハイブリッドクラウドへの戦略の実践課程で、コンテンツのポジシ
ョンを作っていこうとしています。

APIエコノミー創出への活動は続きます。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)65歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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