『ネット社会における護身術』 インスクエア ビジネスニュース Vol.555
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■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.555] 2014/06/10━━■
‥‥◇◆ 目次 ◆◇‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
01:本日のコラム…『 ネット社会における護身術 』
／ 重村達郎（弁護士）
02：プレゼント企画
インスクエア × 天狼院書店 コラボ企画第3弾【無料ご招待】
白木夏子スペシャル「あなたが本当にやりたいことは何ですか？
～トーク×ワークの参加型次世代LIVEで「自分」を見つける～」
03:その他お知らせ
１ インスクエアの最新情報
・4月インスクエアイベントレポート
「PC何でも座談会」
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01 ┃ 本日のコラム － 『 ネット社会における護身術 』
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┃ ／ 重村達郎（弁護士）
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前回に引き続き、情報化社会におけるサイバー攻撃等からの安全性の確保、
それと裏腹の国家機密の保持、及び個人情報の集積とプライバシーの保護をめ
ぐる問題を取り上げます。
つい最近、これをめぐって書かれた興味深い本を３冊購入し、読みました。
一つは、情報セキュリテイに詳しい守屋英一氏による『ネット護身術入門』
(朝日新書)、
他の２冊は、自ら米国ＮＳＡ（国家安全保障局）の契約スタッフであったこ
とを明らかにして、ＮＳＡやＦＢＩによる盗聴やインターネット上の膨大な個
人情報収集の実態、及び国家機密情報について具体的に暴露し、ロシアに亡命
したスノーデン氏の内部告発にまつわる、グレン・グリーンウｵルド著『暴露』
（新潮社）、ルーク・ハーデイング著『スノーデンファイル』（日経ＢＰ社）です。
事実は小説よりも奇なり､とよく言われますが、ＳＮＳ、ネットバンキング、
及び電子商取引などがはやるネット社会の真只中にあって、下手なスパイ小説
や映画、漫画『ゴルゴ１３』などよりも、現実の方がリアリテイがある分、断
然面白く、且つ、ネット被害に対する具体的な防衛方法や国際的な諜報機関の
ネットワークの実情も紹介されていて、購読おすすめです。
フェイスブックでの個人情報の公開や出会い系サイト、及びネットバンキン
グの利用が犯罪行為の温床になったり、中高生間でのＬＩＮＥの多用がいじめ
やトラブルの原因になることは少なくありません。
ネット上では、マイクロソフトやヤフーなどはＦＢＩやＣＩＡに協力する手
先であるとか、企業の人事担当者は素知らぬ顔でフェイスブックに友達申請を
して、就活学生の無防備な過去の言動や交友関係等を調べている、
はたまた、健康食品会社への無料サンプル申込みは有力な顧客情報として関連
会社に使い回しされている、などの風説がまかり通っています。
実際、たとえば、私はジュンク堂と丸善が合体したhontカードに会員登録
して、カードで本を購入することが多いのですが（前記の本も）、定期的に
「あなたにはこんな本がおすすめです」とか、おすすめのツイッター等の案内
がメールで流れてきます。
余計なお世話ですが、反面、これは、量が質に転化するというか、本の借
入・購入歴やインターネットにおける検索履歴などの集積を通して、個人の思
想や嗜好傾向なども含め、勝手に分析―把握がされている事を示しています。
他方、メールにかわる多数人間の簡易かつ無料の連絡や災害情報の伝達手段
としての利用、また、携帯端末に内蔵された位置情報による遭難者や犯罪被害
者の救出など、使い方によって有益であることも事実です。
従って、実際、諜報機関や企業がそれほどヒマかどうかはともかく、ネット
情報化社会のメリットを享受しつつ、いかにそこから被害を受けないようにす
べきかをそれなりに真剣に考えなければいけない段階になっています。
いかに個人情報の流出を保護するか、パスワードを正しく守り、クレジット
カードの不正利用を防止するか、ウイルス感染からパソコンを保護するか、
等々の具体的な方法については、上記の『ネット護身術入門』を読んでみてく
ださい。
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