バーチャルオフィスのinsquare|TOP > インスクエアメルマガ バックナンバー


TOP >> ;Archive: 07. 8月 2015

『認証から決済の仕組みつくり』 インスクエア ビジネスニュース Vol.838

━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
01 ┃ 本日のコラム -『 認証から決済の仕組みつくり 』
━━┃………………………………………………………………………………
  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
PDBマーケティング藤田です。
毎週金曜に、30万社個別HP情報の市場開拓を準リアルタイムで記述していま
すが、今週は火曜に続いての投稿です。
火曜は、マイクロソフトOfficeストア審査通過のお知らせでした。

今日は、サービス公開の周辺準備についての紹介です。
物販、ソフトウェア、電子コンテンツなどの販売を開始するとき、メインとな
る商品、サービスの準備とともに、必要です。実践事例です。

アップルストア、アマゾンなど電子媒体、物を問わず、マーケットプレイスに
よる、流通は世界的規模で進化しています。
世界中の商品を比較して購入、逆に世界中に販売することが容易になっていま
す。

しかし、現実的にサービスを提供するには、本体サービス以外に周辺で準備す
べきことがいくつかあります。これが無いと、無料配布ケース以外では機能し
ません。

私の経験では、3年前にアップルストアにiPhoneアプリを登録しました。
このときはHP会社情報の存在を知ってもらうことを目的として、無料配布で
した。数100件のダウンロードの事実だけわかっています。

今回のOfficeストアは違います。ここでコンテンツを販売することが目的で
す。ソフトは無料です。
情報の種類、利用件数に対する従量課金、事後請求による回収です。
規模は違うのですが、通信キャリアの電話料金計算、回収のようなものです。

こうした事務システムは、件数の増加には強いのですが、少量であっても処理
システムの新規開発はコストがかかります。
もしかしたら、ゼロかもしれない利用者にために、準備コストはかけたくあり
ません。

初期コスト極小化、利用者の増加、サービスメニュー固定化に合わせて、準じ
仕組みを強化する。徹底して追求しました。

1.ユーザ登録、認証:ソフトウェアの利用環境はOfficeストアが提供し
ます。課金のための、ユーザ登録、認証の仕組みは登録者の提供範囲です。

従来の認証は、Basic認証でしたが、ユーザIDの制約などから、今回は別
の方式を採りました。これも個別開発は回避、オープンソースECCUBEの顧
客仮登録、メルアド確認、本登録後の利用としました。
利用時のサービス側からの認証は、ECCUBEの顧客データへの参照APIを新
規開発しました。

2.課金情報登録:より客観的、一般的な課金基準とするために、アプリ
ケーションからの課金集計ではなく、外部で取得した情報基準という趣旨
で、サーバのログ情報を利用します。
ログには標準で、個別のコンテンツアクセス履歴、取得情報量の履歴が残
っています。ログ情報にユーザIDを付加する加工をしました。

3.利用者別請求金額集計:上記ログからの集計です。月次にまとめての
集計が前提です。5人ならExcelで個別処理ですが、10人1万件の集計
は大変です。集計の仕組みを構築します。

今後のデータ増加=利用者の増加を想定して、簡易的でもデータベースを
作ります。この目的では、やはりFile Makerです。
集計はFile Makerのスクリプトを利用します。

4.請求回収:これもボリュームです。5人なら個別に請求書のメール添
付で十分です。志は高く、多数の利用者獲得が狙いです。5人であっても
10万人でも対応できる方式を最初から導入です。
以前紹介した、後払い回収代行FREX B2Bを利用します。

かつてNTTがISDNサービス導入にあたり、料金計算システム開発に数億円の
投資を行いました。私も認証についてプロジェクトに5ヶ月ほど参加しました。
規模、要求精度、安全性など異なりますが、求められる機能は同じです。

Officeストア申請時点では、1.登録・認証が必須でしたが、その他はバック
オフィスです。先週週末から今週これを準備しました。

仕様書を作って開発委託ではなく、Java scriptの一部追加を関係者に依頼し、
Excel VBA ,File Makerは自分でスクリプトを書きます。
ここは本来、専門技術者に任せるべきかもしれません。
ただ、実態としてフォーマットなど作りながら変化していきます。

いつもやっているわけでないので、スクリプトの感覚が戻るのに時間が必要で
す。結局は一定の時間投入が避けられません。
今、外は暑いですから、クーラの効いた事務所でがんばります。

昨日(8/6)全体の流れが構築できました。
いつでも100人レベルは対応できます。1000人になるとデータボリューム異
常対応など部分改修です。
1000人になると収益も確定してきます。環境投資も可能です。

初期コスト極小、運営に人手をかけない=最小システム化の原則で新規サービ
スを開始します。
準備完了。マイクロソフトOfficeストアへの掲載を待ちます。

—————————————————————-
▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)64歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
—————————————————————-


« 7月 2015 8月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 9月 »