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TOP >> ;Archive: 25. 9月 2015

『会計士Mの訃報』 インスクエア ビジネスニュース Vol.875

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■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.875] 2015/09/25━━■

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01 ┃ 本日のコラム -『 会計士Mの訃報 』
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  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
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PDBマーケティング藤田です。
毎週金曜は、30万社個別HP情報の市場開拓を準リアルタイムで記述していま
す。今週は連休前に受け取った、友人会計士Mの訃報に関して、発電だけでな
い原子力利用、統制へのコメントです。

先週連休前に、大学時代の仲間、中国会計の第一人者であった会計士Mが亡く
なったという連絡がありました。
同じ年齢ですから64歳です。

2008年私の前職で、上海のアフィリエイト事業を立ち上げようと、子会社を
設立した時に、会計監査をお願いしていました。
現地法人ですから、中国の会計基準に合致した監査が必要です。
当然ですが、基準言語は中国語です。

あまり対応できる会計士はいません。現在でも同様と聞きます。
いくつかのルートで、会計士Mが専門でやっていることを知り、30年ぶりの
ビジネス場面での再会です。

彼は最初に「3000万円もの大金で何をするの?」と指摘しました。当時、感
覚的に日本の10倍の価値だということでした。
政府、上海市、党関係、報道など関係機関との折衝にも同行してもらい、懇親
会では、いきなり中国の民謡を現地語(中国内の方言)で歌い、中国側同席者
を圧倒します。

上海の生活が長く、酒はビックリするほど飲んでいました。
学生時代は細身の美男子で定評でしたが、想像できないほど太っていました。
PM2.5の中のストレスは大変です。

2010年大気汚染に耐えられないので、基盤を日本に移すと連絡があり、今度
は日本でといいながら、果たせず、訃報でした。

死因は何か?気になるので調べてみました。
勤務先のHPに代表のコメントがあり、概略がわかりました。
脳腫瘍のようです。

ここから、本題原子力の医療利用に入ります。

現在がん治療は、確立しておらず、様々な研究が進んでいます。
IPS/STAP細胞も用途としてがん治療に期待されています。
薬、そして放射線による癌細胞の破壊が主たる治療法です。

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)という療法が原子炉の周辺施設で研究されてい
ます。療法として公的承認を得る前の臨床研究としての実施です。
癌細部だけを集中的に放射線で死滅させるために、ホウ素を使います。
癌細部にホウ素を集中させる方策が研究対象になっています。

この治療には原子炉の稼動が必要で、実験用原子炉に付属しています。
照射する放射線が、体の深部に届きにくいといった特徴があり、いくつかの適
用条件があります。

会計士Mの場合は、その適合検査も終わり、照射治療を待機状態だったようで
す。照射は1回60分ほど。
これによって、完治しないまでも、かなりの改善が確実に期待できる。

しかし、2014.5.26から実験原子炉が停止状態です。施設定期検査期間です。
2011.3.11フクシマインパクトで、発電所は再開しても実験炉は後回し?
原子炉が動かないと、照射ができません。

結果として、先日の容態変化から翌日に死に至った。
直前まで青島など現地指導を含めて日常監査業務をこなしてきたそうです。

実験原子炉の稼動ができなかったことは非常に残念です。
原子力発電所事故という事実によって、安全性に疑問が噴出し、まずすべてを
停止する。
世論の沈静と、経済的損失を主張して順次再稼動へと政官財が大きなエネルギ
ーを投入しています。

実験原子炉で、ガン治療の臨床研究が行われていることは表面化しません。
私も知りませんでした。

新規の開拓にはビジネスでもリスクは付き物です。

実験原子炉停止により、癌治療研究が停止し、リスクを覚悟した患者の治療が
停滞し、結果として待ち行列で死を迎える。

原子力発電の持つ問題点は、事故が事実となった以上、更に追及すべきです。
一方で、原子力の持つ様々な可能性への研究は止めてはいけない。
そのための告知、理解形成が運動として求められます。

これは、現在のビジネス課題とはなりません。
あと20ヶ月で現在のビジネスを完結し、その後の課題として取り組みます。

来週で9月も終わります。
ビジネスコンテンツ市場開拓実現へより集中します。

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▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)64歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
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