バーチャルオフィスのinsquare|TOP > インスクエアメルマガ バックナンバー


TOP >> ;Archive: 06. 11月 2015

『アフリカで靴を売る方法?!』 インスクエア ビジネスニュース Vol.903

■[ インスクエア ビジネスニュース ]━━━━━━━━━━━━━━■

 世代を超えて起業が日本を元気にする!
 エイジレスな起業支援のインスクエアが送る【 最新!ビジネス情報 】
 http://in-sq.com
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.903]2015/11/06━━■

━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
01 ┃ 本日のコラム -『 アフリカで靴を売る方法?! 』
━━┃………………………………………………………………………………
  ┃ / 藤田 幹夫(PDBマーケティング株式会社)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
PDBマーケティング藤田です。
毎週金曜は、30万社個別HP情報の市場開拓を、準リアルタイムで記述してい
ます。
今日は、新市場開拓型ビジネスが、何としても超えないといけない壁について
のコメントです。

マーケティングでよく引き合いに出される、アフリカへ派遣された靴の販売担
当2人の本社へメッセージがあります。
当時は、アフリカでは、だれも靴は履いていません。

「誰も靴を履いてないので、売れる見込みはない」
「誰も履いてないので、市場は膨大にある」同じ現象に対して全く異なる反応
となることを伝えています。
売れないと判断するのは誤りというわけです。

一般論として理解できます。
問題はその先です。ではどうやって売るのか?
確かに誰も開拓していない市場ですから、獲得すれば大きなことは明らかです。
誰も履いていない靴をどうやってみんなに履いてもらうか、履かせるか?

これが実現しないとビジネスは成立しません。失敗で終了です。

この逆が、誰が見ても確実に存在している市場に対する、差別化戦略です。
飲食事業などです。
人は普通、3度の食事をします。この市場は、今も将来も大きくは変化しませ
ん。いや経済的に豊かになると、嗜好が多様化して、さらに市場が拡大します。
確実な市場の争奪戦が、休むことなく継続しますが、性質が異なります。

「アフリカで靴を売る」のと類似の事象は、過去も存在しています。
コカ・コーラの日本進出、パソコンの普及、タイプライタや万年筆からワープ
ロへの転換、ポケベルからケータイへの転換、SNS、クラウドコンピューティ
ング。

逆に市場が縮小していたものもあります。
今まで当たり前だったものがなくなっていく。タバコが該当しそうです。
習慣性が強く、健康への影響が確実な中、高い税金を課して専売公社で販売し
てきましたが、情報の開示が進み、市場は縮小しました。

かつての植民地政策では、武力で支配したのち靴を強制することも可能でした。
強制であっても一度経験すると、はだしには戻れません。
次から自分の意思で購入します。
薬も類似です。一度経験すると離れられません。

では、デジタルコンテンツ市場の開拓をどう進めるか。
私の「アフリカで靴を販売する方法」のテーマです。
まだ誰もではないが、ごく一部しか使っていない。
その効果と利便性が理解されていません。

ネットで物販が出始めたころ、HPを作ると世界中から購入者が集まってくる。
と言う事が、実しやかに語られていました。
現実には、そうなることはありません。
本に特化して、実店舗でできないサービスを蓄積してきたアマゾンが、書籍か
ら商品を拡張して世界制覇です。

日本では、バッタヤから始まったヨドバシカメラが、正面から対抗です。
EC,即日配達の市場争奪戦です。
ECはアマゾンですが、即日配達はヨドバシの家電販売、配達で蓄積したノウ
ハウで優位です。
それぞれの強みが理解されて、利用者が広がります。
競合することで、明らかに市場が拡大しています。

コンテンツ市場確立の技術的な要素はAPI=アプリケーション連携です。
調べたいことをGoogleの検索窓からコピペで入力し、膨大なゴミ情報から必
要な結果を探す。はだしで動き回るようなものです。
釘が落ちていれば怪我します。(アフリカには釘はなかったでしょうが)

使っているアプリケーションから、限定した情報源にアクセスして必要な情報
を取得する。靴を履くようなものです。
でもGoogleへのコピペでも決定的な不便はない。
そんなことができる、APIがあることは誰も知らない。

3人が靴を履いても変人と思われるだけで、誰も真似しない。
コンシューマ向け商品は、アイドルがテレビで披露すると一気に広がるという
事もあります。
コンテンツの場合は何?

1年前2014年11月、リクルートが運営する「マッシュアップ10」の企画を知
り、各種APIへの対応を進めてきました。
SugarCRM ,kintone 150社,ECCUBE 12000サイトの事績へのアプローチ。
ベンチャーの革新性への期待感もあったのですが、現実には今の課題に追われ
て、サービス変革には関心が払えない、もしくは興味がないようです。

いまAPIで注力するのは、すでにお知らせしてきた、Office365です。
数千万人の利用者を対象としたプロモーションを考えます。
市場が大きいことは、当然関係者も多く、競合も厳しくなります。
需要がない市場では戦えません。
需要超過市場を対象と選択します。

併せてIBMが進める「フィンテック」=金融とITの融合市場です。
既存市場を失いつつあるIBMが、新規需要創出を狙っています。
ここへの参入も狙います。

「アフリカで靴を売る」ために創意工夫で勝負です。

—————————————————————-
▼プロフィール:インスクエアメルマガ編集委員、営業支援担当、起業塾塾長
・氏名:藤田 幹夫(ふじた・みきお)64歳
・出身:香川県丸亀市
・出身高校/大学:香川県立丸亀高校/京都大学理学部
・役職:PDBマーケティング 代表取締役
 知恵と工夫で、コンテンツアグリゲーションを追求します。
・mail:fujita@p-db-m.com
・経歴:1974年 株式会社日本ビジネスコンサルタント 入社
    1987年 兼(財)データベース白書編集委員2008年廃刊まで
    2009年 PDBマーケティング株式会社代表就任(現在に至る)
—————————————————————-


« 10月 2015 11月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 12月 »