バーチャルオフィスのinsquare|TOP > インスクエアメルマガ バックナンバー


TOP >> ;Archive: 20. 1月 2015

『NHK大河ドラマと現代』 インスクエア ビジネスニュース Vol.701

■[ インスクエア ビジネスニュース ]━━━━━━━━━━━━━━━━■

 世代を超えて起業が日本を元気にする!
 エイジレスな起業支援のインスクエアが送る【 最新!ビジネス情報 】
 http://in-sq.com
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[vol.701] 2015/01/20━━■
‥‥◇◆ 目次 ◆◇‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

01:本日のコラム…『 NHK大河ドラマと現代 』
/ 重村達郎(弁護士)

02:その他 
1.イベント報告:【会社を潰さない「ストックビジネス」を作る方法】
━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
01 ┃ 本日のコラム - 『 NHK大河ドラマと現代 』
━━┃……………………………………………………………………………………
  ┃ / 重村達郎(弁護士)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 年末から年始にかけて少し時間があったので、書店で眼にとまった『幕末史
』(佐々木克著、ちくま新書、2014年11月発行)を読みました。今回も戦後
70年の新年にあやかって、起業やビジネスとは直接、関係のない歴史の話で
す。

この本は、短期間で増刷されており、今年のNHK日曜夜の大河ドラマ「花
燃ゆ」の主人公が吉田松陰の妹で久坂玄瑞の妻である文であるなど、タイムリ
ーなこともあって人気が出たのかもしれません。

もっとも、私は、NHKの報道は相対的に高く評価しているのですが、この
大仰な歴史大河ドラマにはうんざりしていて、この数十年、朝の連続テレビ小
説ともどもほとんど見たことはなく、このゴールデンタイムに他の民放もロク
な番組がないので、いつも困っています。

ところで、この『幕末史』は、欧米列強諸国から開国を迫られ、次々と不平
等条約と租借地を認めさせられて存亡の危機にあった当時の日本を建て直し、
屈辱をバネに近代化を達成した国家建設の物語として描かれています。

そして、薩長=倒幕派という思い込みと誤り(結果的には、最終段階で鳥羽
・伏見の戦いや上野・函館での戦闘などがありましたが)を丁寧に史実を追っ
ていく中で明らかにし、「攘夷」が外国を物理的に追い払うことを意味するの

ではなく、志士達の運動も、濃淡はあれ、破約攘夷(不平等条約の改正)とそ
れに向けた挙国一致での国権の確立をめざしたものであったという視点から歴
史認識の再検討を迫るもので、なかなか興味深い内容です。

これまで、なぜ、薩摩藩や龍馬などが公武合体的な動きをしたり、昨日まで
「攘夷」の最過激派であった長州藩が、四国連合艦隊との下関戦争でこてんぱ
んに敗れたからとはいえ、いとも簡単に開国に藩論を転換できたのか、なぜ江
戸城は無血開城できたのか、単なる個人の力量だけからでは説得力に乏しかっ
た点も含めて、納得がいった次第です。

そして、著者は、内政・外交両面で新政府の舵取りをして現在の日本の基礎
を築いた、もともとは有能な官僚タイプの大久保利通や、長州藩の藩論を改革
派にまとめた桂小五郎(木戸孝允)を高く評価しています。
続きを読む…


« 12月 2015 1月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 2月 »